「中国の宿命」 [読書]
▼読み終わった本
*「中国の宿命」
黄文雄・著、PHP研究所
著者・黄文雄氏は台湾出身で、いわゆる「自虐史観」とは逆に「日本は悪くない」という論陣を張っている人物。
この本は、序章+「経済」「軍事」「政治」「精神構造」「思想」「国家」という章立てで、中国の社会構造や精神構造、今後の「末路」までを論じたものです。
黄氏の本はこれまでにも読みましたが、中国・中国人をよく知っているだけに、説得力があります。
私は、北京に駐在していましたので、中国に関する本は、できるだけ読むようにしています。
北京時代に感じたのですが、日本人は中国に関して、さまざまな知識を持っているだけに、先入観なしに見ることがなかなかできないように思います。
大きく分けると、次のような人が結構多いのではないでしょうか?
・「中国は偉大な国」派(「中国4000年の歴史」や共産主義を肯定的に捕らえる人)
・「中国に謝らなければならない」派(日中戦争中に日本が一方的に悪いことをした、と考える人)
・「中国は発展する」派(中国経済の発展を信じる人)
・「反中国」派(犯罪、環境、軍事、外交など、日本に対する悪い面を見る人)
もちろん、いずれの「派」も、それぞれ理由があると思いますが、バランスの取れた見方ができる人は少ないように思います。
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