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「マホメット」か「ムハンマド」か? [メディア・ニュース・国際情勢]

「昔は『マホメット』と言っていたのに、いつの間に『ムハンマド』になったのだ?」
ヨーロッパや中東諸国で起きている「ムハンマド風刺漫画」騒動に関連して、たくさんの人から質問を受けました。
言うまでもなく、「ムハンマド」(または「マホメット」)とは、イスラム教の預言者です。

私も、詳しく調べたわけではないので、不確かな部分がありますが、いくつか分かっていることがあります。
まず、アラビア語の発音は「ムハンマド」と書くのが適当だと思われます。
一方、「マホメット」というのは、トルコでの発音に近いとの話を聞いたことがあります。(うろ覚えですが…。)
日本にイスラムの文化が伝えられた明治時代、イスラム世界の中心は、当時のオスマントルコでした。ヨーロッパへも、オスマントルコ経由でイスラム関係の情報や知識が伝わったものと思われます。ということで、以前はトルコ風の「マホメット」という呼び名が使われていたようです。

そういえば、トルコのスルタンに「メフメト○世」という人物がいたような気がしますが、この「メフメト」がトルコ語の「ムマンマド」なのでしょうか?(誰か教えてください。)

しかし、第二次大戦後、日本とアラブ世界との交流が増えたことや、「外国語の発音は現地のものを使おう」という学会やメディアの動きがあって、アラビア語(風)の「ムハンマド」が使われるようになったと思われます。

こうした変化は他にもあって、「揚子江→長江」など、昔、学校で習った名称と違う呼び方を使う例はたくさんあります。
また、「ビルマ→ミャンマー」や「ボンベイ→ムンバイ」など、植民地時代につけられた英語風の地名を、現地の呼び名に変える動きも増えています。

外国地名の呼び方については、結構複雑な問題をはらんでいますので、さらに機会を見て「考察」してみたいと思います。


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