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「連濁」と韓国語(1) [日本語・外国語]

大学オケの先輩で、国語学者であるSKinsuiさんが、ご自分のブログに「音と訓」「音訓の話のつづき」という話を書いていらっしゃいます。
http://skinsui.cocolog-nifty.com/skinsuis_blog/2006/11/post_baa8.html
http://skinsui.cocolog-nifty.com/skinsuis_blog/2006/11/post_92ea.html

「音訓の話のつづき」にコメントして書き込んだのですが、最近、日本語の「連濁」という現象について、いろいろと考えています。

最近、特によく考えるのは、韓国語との関係です。
ご存じの方はお分かりのように、韓国語には、ある意味、連濁ととても良く似た現象があります。

韓国語を勉強した話↓の中でも書きましたが、同じ文字が「語頭では清音、語中だと濁音」のように聞こえます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-06-20

次期国連事務総長の「潘基文」氏(韓国外交通商相)は、日本では「パン・ギムン」と発音するのが普通ですが、英語の記事などには"Ban Ki-moon"などと書いてあります。

同じ音で始まる(はずの)「朴」という名字は、"Park"(または"Pak")と書かれるのが普通です。 つまり、韓国の人に取っては、"Ba"だろうが "Pa"だろうが意識していない(どちらでもいい)ことになります。

日本語で考えてみると、(前後の語により)「かさ」でも「がさ」でも「傘」を思い浮かべますし、「きし」でも「ぎし」でも「岸」だということが分かります。

このような連濁は、日本人はあまり意識していませんが、外国人に説明するのは、結構難しいのではないかと思います。
(つづく)


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青沢東(QMY)

大学院のとき、韓国人留学生と一緒に研究発表をしてたんですが、彼が「日本の金庫は信頼できるけれど、まだまだ世界には通用しない」と力説しているのを聞いて、そんなに丈夫な金庫を作ってたっけ??と思ってたのですが、どうも彼は「日本の銀行」といいたかったらしい。「き」と「ぎ」の発音・聞き分け韓国の人にはむつかしいらしいですね。私にはRとL SとTHは永遠の課題です。
by 青沢東(QMY) (2006-11-15 12:41) 

SKinsui

韓国料理のまぜごはんは、「ピビンパ」「ピビンバ」「ビビンバ」などといろいろに書かれますね。これも、韓国語のb(p)が日本人に清音に聞こえたり、濁音に聞こえたりするせいですよね。あと、「カルピ」「カルビ」両方見られます。
by SKinsui (2006-11-15 15:31) 

Lionbass

☆青沢東さま
私が韓国語を習った鶴橋在住の1世のおじいさんは、「チをかく」とか「チユウに〜」と言っているように聞こえました。「字を書く」「自由に〜」ということだったわけですが、慣れれば「そんなものだ」と気にならなくなりました。

☆Skinsuiさま
コメントありがとうございます。
「ビビンバ」は、最後の「バ」または「パ」のあとに、子音の「p」があるはずなのですが、日本人の耳には聞き取りにくいので、普通は表記されないわけですね。
by Lionbass (2006-11-15 18:33) 

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