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「ベートーヴェンは凄い!」は凄かった!(3) [音楽・楽器]

『「ベートーヴェンは凄い!」は凄かった!(1)』および『「ベートーヴェンは凄い!」は凄かった!(2)』から続きます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-01-02
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-01-03

前年の演奏会では、岩城さんが「去年(2004年)、5番のあとに”大休憩”を入れたら、休憩後、6番でエンジンがかからなかったので、今年は大休憩を4番のあとにした」と話していましたが、今回はやはり5番のあとに戻したようです。

5番「運命」と6番「田園」は作品番号が続いていることからも分かるように、同じ時期に作曲された「セット」と言ってもいいような関係だということで、組み合わせで演奏されることもおおいようですが、やはり「前半・後半に分けるとしたらここしかない」ということなのでしょう。

ということで、夕食のための「大休憩」は、「運命」演奏後の午後7時半ごろから約1時間。
東京文化会館から坂を降りたところにある「板前ごはん音々」で、親子丼を食べました。

さて、後半最初の「田園」は秋山和慶さんの指揮です。

*交響曲第6番 ヘ長調・作品68「田園」/指揮=秋山和慶
夕食後、「穏やかな気分で再スタート」という感じ。
子どものころ、「田園」1楽章は、日曜日の朝、ラジオで放送されるキリスト教系の番組のテーマ音楽に使われていました。
今でも、「田園」を聞くと、日曜朝のさわやかでおごそかな雰囲気を思い出します。
秋山氏指揮、イワキオーケストラの演奏も、非常におごそかでさわやかした。
岩城さんが心配していたような「エンジンがかかっていない」という感じは、あまり受けませんでした。

<休憩>

*交響曲第7番 イ長調・作品92/指揮=小林研一郎
井上さんの「運命」と並んで、とても素晴らしい演奏でした。
もちろん、曲にもよると思うのですが、「エネルギーがほとばしる」とでも言うべき指揮ぶりで、オケのメンバーもそれに十分に答えている感じでした。
コバケン氏のうなり声は、私の席までしっかり聞こえてきました。
1楽章、4楽章のホルンの"Hi E"の音も、しっかりと”当たって”いました。

*交響曲第8番 ヘ長調・作品93/指揮=ジャン=ピエール・ヴァレーズ
4番が編成を縮小したので、この曲でもそうするかと思ったのですが、他と同じでした。
(そういえば、この曲だけ自分で演奏したことがありません…。)
不勉強で、この指揮者のことはよく知らなかったのですが、元々バイオリン奏者で、パリ管弦楽団のコンサートマスターも務めた人だそうです。
オーケストラ・アンサンブル金沢でもプリンシパル・ゲスト・コンダクター(首席客演指揮者?)を務めていたということです。
演奏ですが、「コバケンのベト7」の後では、やや「迫力不足」な感じでした。
まあ、これも曲の違いが大きかったのだと思います。

<休憩>


【休憩中のロビーの様子(スポンサー提供の焼酎などが振る舞われてました)】

*交響曲第9番 ニ短調・作品125「合唱付き」/指揮=外山雄三
ソプラノ=釜洞祐子、アルト=坂本朱、テノール=佐野成宏、バリトン=福島明也、合唱指揮=清水敬一、合唱=晋友会合唱団

午後11時45分ごろ演奏開始。1楽章が終わるあたりで、年が改まりました。
外山氏はこれまでに600回以上「第九」を振ったのだそうです。
N響との組み合わせでも何百回?と演奏されていることと思います。

さすがに、途中眠気と闘いながら聴きましたが、4楽章は華々しい演奏でした。
オケは曲本来の「歓喜」に加え、「今年もやり遂げた」「もうすぐ終わる」という感情が入り交じっていたのではないでしょうか。
合唱は出番がここだけですから、「溜まっていたものを吐き出す」ということもあったかもしれません。

ちょっと疲れましたが、大変満足しました。

終演は元日の午前1時ちょっと前。

終夜運転のJR山手線経由で家路に就きました。


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コメント 2

大使

Lionbassさん、はじめまして
私も聴きに行きました。
私は今回初めてでしたが、聴く方も結構、体力がいりますね。
でも、そんな疲れを忘れさせるような、素晴らしい演奏だったと思います。また、全交響曲を聴いてベートーベンは凄いなあと感じました。
個人的に、今後、ベートーベンの交響曲をコンサートで聴くのは、この演奏会のみ、という感じになりそうです。
by 大使 (2007-01-04 13:21) 

Lionbass

大使さま
コメント感謝いたします。

私は、12月初旬に、ロイヤル・コンセルトヘボウの演奏会でベートーベン8番を聞いたところでした。
ベートーベンの曲は、聴くのもいいし、弾くのも楽しい曲が多いと思います。

ただ、第九など、コントラバスには演奏不可能なパッセージもあるのですが…。

今後ともよろしくお願いします。
by Lionbass (2007-01-05 13:36) 

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