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ウィーン・フィルニューイヤー・コンサート [音楽・楽器]

お正月は、地上波テレビの番組はほとんど見ませんでした。

地上波で見た数少ない番組の一つは、元日の「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」です。
(といってもNHK教育ですが…。)

今年の指揮はズービン・メータ。
昔、楽器をお貸ししたヴォルフガング・ギュルトラー(Wolfgang Gürtler)氏も、トップサイド(?)でご出演でした。

今年のニューイヤーで特筆すべき点の第一は、「コントラバスにソロがあった」ということ。
曲は「エルンストの思い出」というヨハン・シュトラウス1世の曲。
「ベニスの謝肉祭」のメロディー(?)をいろんな楽器が”変奏”していくのですが、コントラバスも2小節だけ4小節だかだけ、ソロがありました。
コンサートマスターやメータの“小芝居”も見られました。

ところで、去年から気になっていたのですが、トロンボーンのトップがCONN(コーン)の楽器を使用しています。
しかも、F管なしの”テナー・トロンボーン”です。
(なので、バランサーからすぐに分かります。)

ウィーンフィルというと、ホルンやオーボエ・パートが、他のオケでは使われない独特の楽器を使用しているのが有名ですし、弦楽器も、一部の例外を除いて、同じ工房で作られた楽器を使用しているとの話を聞いたことがあります。
そのように、「伝統ある楽器(スタイル)にこだわっている」というイメージが強いので、「アメリカン・スタイル」の典型のようなコーンの楽器が使用されているのは、意外な感じを持っていました。

そこで調べてみたところ、トロンボーンの首席はイアン・バウスフィールドというイギリス出身の奏者だそうです。

さらにネット検索したところ、雑誌「パイパーズ」バックナンバー(2002年5月)に『イアン・バウスフィールド×神谷敏 コーン(CONN)対談「米国のトロンボーンの中でもコーンは一番ドイツのスタイルに近い音が出る」』という記事↓があるのを発見しました。
(記事の中身は読めていませんが…。)
http://www.pipers.co.jp/pipers/250-259/253.htm
ついでですが、この号↑には「オフィクレイド」↓の記事も載っているらしい…。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-01-12

ということで、「ウィーンフィルにCONNのトロンボーン」という疑問について、理由が少し分かったような気がしました。


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kenta-ok

帰ってきたズービン・メータ。ラデツキー行進曲を聴かないと新年という気がしませんね。世の中では、空前のクラッシクブームだそうで何より。
by kenta-ok (2007-01-06 18:46) 

Lionbass

kenta-okさま
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。

メータは、湾岸戦争のころ、イスラエルフィルを振るためにテルアビブに滞在していて、イラクのミサイル攻撃にもひるまず、男を上げてました。

「のだめカンタービレ」などのおかげで「クラシック・ブーム」は、少しは盛り上がっていますが、それでも人口は少ないし、年齢層が偏っているのが難しいところです。

今後ともよろしくお願いします。
by Lionbass (2007-01-06 20:35) 

kenta-ok

「のだめ」以外に、250周年の影響も多分にあったのではないかと。
by kenta-ok (2007-01-08 18:42) 

Lionbass

>のだめ」以外に、250周年の影響も多分にあったのではないかと。
そうですね。
一部のCDは売れているそうですが、こうした「ブーム」が、本当に底辺の拡大につながればいいと思います。
by Lionbass (2007-01-09 07:06) 

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