「チャングムの誓い(大長今)その2」~韓国ドラマの話(15)~ [テレビ・映画]
「『チャングムの誓い(大長今)その1』~韓国ドラマの話(14)~」↓から続きます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-03-15
NHKで放送していた「宮廷女官チャングムの誓い」は、「女官編」と「医女編」に分かれます。
「女官編」では、両親が命を落とす子ども時代から、宮中に上がって修行する少女時代、そして女官として「スラッカン(水刺間)」という”部署”で料理を作り、ハン尚宮(サングン)とともに「対抗勢力」(チェ一族)と権力闘争を繰り広げる様子が描かれます。
この「権力闘争」が「医女編」を含めての最大の見どころなわけですが、他にも印象的なエピソードがいろいろちりばめられています。
その一つは、「ミン・ジョンホ」との「恋」の行方(成り行き)です。
日本(江戸時代)の大奥と同様、王に仕える女官は、基本的には王以外の男との恋愛はできないということですが、チャングム(ソ・ジャングム)とミン・ジョンホの恋は物語の後半まで、ずっと続いていきます。
また、当時の朝鮮王朝と中国(明)の関係が印象に残りました。
チャングムが使える王が、明の使節を接待する際、料理によって満足させることをチャングムやハン尚宮に求める場面が出てきます。
この際、王は自分の息子を後継者に据えるため、明の使節の承認が必要、ということのようです。
知られているように、かつての朝鮮半島やベトナムは、中国の強い影響下にあり、中国における政治の動向(王朝の交代など)に大きな影響を受けていました。
そうした朝鮮半島(朝鮮王朝)の置かれた立場が、このエピソードに現れていると思いました。
王の「後継者」をめぐっては、宮中でさまざまな「陰謀」がめぐらされるありさまが描かれていて、「チェ一族」も深く関わっていました。
コメント 0