「梅浜」と「永浜」 [日本語・外国語]
「うめはま」と「ながはま」ではなく、「メイヒン」と「エイヒン」です。
何の話かというと、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」の双子のパンダの名前です。
でも、なんだか変だと思いませんか?
「梅」は日本語では「うめ」(訓読み)か「バイ」(音読み)と読みます。
「メイ」は中国語(北京語)読み(ピンインで"mei")です。
一方、「永」を「エイ」と読むのは日本語(音読み)です。
北京語では"yong"(ヨン)です。
ついでに、「浜」は音読みで「ひん」、訓読みでは「はま」で、北京語では"bin"(滨)=「ピン/ビン」です。
つまり、片方の梅浜(メイヒン)は(中国語読みと日本語読みの)”ちゃんぽん”、もう一方の「永浜」(エイヒン)は日本語読みということになるわけです。
ちなみに、アドベンチャーワールドのウェブサイトによると、でこれまでに飼育されていたパンダは以下の通り。
http://aws-s.com/panda/pandafamily.htm
永明(エイメイ)=父
梅梅(メイメイ)=母
良浜(ラウヒン)
雄浜(ユウヒン)=現在は中国
隆浜・秋浜(リュウヒン・シュウヒン)=同上
幸浜(コウヒン)
愛浜・明浜(アイヒン・メイヒン)
ここで生まれた子供のパンダは、みんな「浜」という字がつけられているわけですね。
この中で「梅浜」以外に気になるのは「良浜」=「ラウヒン」でしょう。
「良」を「ラウ」と読むのは「ロウ」という特殊な読みの歴史的仮名遣いのようです。
そういえば、先日読んだ「日本語の歴史1」によると、「うめ」(梅)と「うま」(馬)は、純粋な日本語のように思えるが、実は中国語の発音が持ち込まれた可能性があるそうです。
つまり、「馬」は(北京語では)"ma"(マ)、「梅」は"mei"(メイ)ですので、「ま」「め」という発音に「う」をつけたのではないかと考えられるということ。
「魏志倭人伝」のころか、もっと昔かは分かりませんが、中国から「馬」(という動物)や「梅」(という植物)が伝わった際に、名前も持ち込まれた、という話です。
ついでのついでですが、「菊」を「きく」と読むのは、古来からの日本語のような気がしますが、中国語から来た音読みだということです。
北京語では「菊」は"ju"ですが、これは「曲」や「局」と同じです。
何の話かというと、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」の双子のパンダの名前です。
でも、なんだか変だと思いませんか?
「梅」は日本語では「うめ」(訓読み)か「バイ」(音読み)と読みます。
「メイ」は中国語(北京語)読み(ピンインで"mei")です。
一方、「永」を「エイ」と読むのは日本語(音読み)です。
北京語では"yong"(ヨン)です。
ついでに、「浜」は音読みで「ひん」、訓読みでは「はま」で、北京語では"bin"(滨)=「ピン/ビン」です。
つまり、片方の梅浜(メイヒン)は(中国語読みと日本語読みの)”ちゃんぽん”、もう一方の「永浜」(エイヒン)は日本語読みということになるわけです。
ちなみに、アドベンチャーワールドのウェブサイトによると、でこれまでに飼育されていたパンダは以下の通り。
http://aws-s.com/panda/pandafamily.htm
永明(エイメイ)=父
梅梅(メイメイ)=母
良浜(ラウヒン)
雄浜(ユウヒン)=現在は中国
隆浜・秋浜(リュウヒン・シュウヒン)=同上
幸浜(コウヒン)
愛浜・明浜(アイヒン・メイヒン)
ここで生まれた子供のパンダは、みんな「浜」という字がつけられているわけですね。
この中で「梅浜」以外に気になるのは「良浜」=「ラウヒン」でしょう。
「良」を「ラウ」と読むのは「ロウ」という特殊な読みの歴史的仮名遣いのようです。
そういえば、先日読んだ「日本語の歴史1」によると、「うめ」(梅)と「うま」(馬)は、純粋な日本語のように思えるが、実は中国語の発音が持ち込まれた可能性があるそうです。
つまり、「馬」は(北京語では)"ma"(マ)、「梅」は"mei"(メイ)ですので、「ま」「め」という発音に「う」をつけたのではないかと考えられるということ。
「魏志倭人伝」のころか、もっと昔かは分かりませんが、中国から「馬」(という動物)や「梅」(という植物)が伝わった際に、名前も持ち込まれた、という話です。
ついでのついでですが、「菊」を「きく」と読むのは、古来からの日本語のような気がしますが、中国語から来た音読みだということです。
北京語では「菊」は"ju"ですが、これは「曲」や「局」と同じです。
「う」がついて馬や梅になったというのはありそうですね。
by whitesox (2008-11-19 09:22)
whitesoxさま
広辞苑の編者、新村出の本を読んでいたら、「うま」「うめ」について、同じ話が書いてありました。
(というか有名な説だということですね…。)
by Lionbass (2008-11-27 13:02)