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元日の演奏会三昧 [音楽・楽器]

きのうは「大晦日の演奏会三昧」でしたが、きょうは元日の話です。

1)ロジャー・ノリントン指揮、シュツットガルト放送交響楽団
指揮:ロジャー・ノリントン
バイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」


去年1月にサントリーホールで行われた「東芝グランド・コンサート」が、元日朝、BSフジで放送されていました。
指揮は古楽的アプローチで知られるサー・ロジャー・ノリントン。
バイオリンソロはジャニーヌ・ヤンセン。

メンコン(メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲)は、割と「普通」の演奏。

一方、「英雄」はノリントンの面目躍如というべきでしょうか。
普段聞き慣れた演奏とはひと味もふた味も違っていました。
弦楽器がビブラートをかけないのはもちろん、トランペットがピストン(バルブ)のないナチュラルトランペットを使用。
配置はいわゆる「対向配置」で、コントラバスは舞台奥に横1列に並んでました。

1楽章では、思わぬ場所で急に音量を落としてクレッシェンドしたり、2楽章ではコントラバスの前打音をより強調したりと、「退屈しない」演奏でした。


2)ウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」
指揮:ダニエル・バレンボイム
(以下、別記ない曲はヨハン・シュトラウスII世作曲)
「喜歌劇“ベネチアの一夜”序曲(ベルリン版)」
「ワルツ“東洋のおとぎ話”作品444」
「アンネン・ポルカ 作品117」
「速達ポルカ 作品159」
「ワルツ“南国のばら”作品388」
「ポルカ“百発百中”作品326」
「喜歌劇“ジプシー男爵”序曲」
「喜歌劇“ジプシー男爵”入場行進曲」
「宝のワルツ 作品418」
「スペイン風ワルツ」ヘルメスベルガー作曲
「ザンパのギャロップ」ヨハン・シュトラウス父・作曲
「アレクサンドリーネ・ポルカ 作品198」
「ポルカ“雷鳴と電光”作品324」
「ワルツ“天体の音楽”作品235」ヨーゼフ・シュトラウス作曲
「ポルカ“ハンガリー万歳”作品332」
「交響曲第45番“告別”から 第4楽章」ハイドン作曲
「ワルツ”美しく青きドナウ”作品314」
「ラデツキー行進曲」ヨハン・シュトラウス父・作曲


恒例、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。
指揮は初登場のダニエル・バレンボイムです。
IMG_6978VPO.JPGIMG_6981VPO.JPG
IMG_6980VPO.JPGIMG_6979VPO.JPG


バレンボイムはすべて暗譜で指揮。
オケとの関係も良好なように見えました。

今年は没後200年の「ハイドン・イヤー」ということで、「告別」の第4楽章が演奏されていました。
奏者がどんどん立ち去って行くというもので、交響曲第94番「驚愕」(びっくりシンフォニー)などと同様、ハイドンの”遊び心”がよく出ている作品として知られています。
バレンボイムも茶目っ気たっぷりに振っていました。

毎年気になる楽器のこと。
チェロの首席かその隣りの奏者の楽器は、ライオン(?)が付いてました。
トロンボーンは(たぶん)3人とも「アメリカ式」(?)の楽器でした。
ホルンは、いわゆる「ウィンナー・ホルン」ですが、難しいハイトーンを要求されるためか、ハイドンでは1人普通のロータリーホルンを使っているようでした。

コントラバスは6人。
私が楽器をお貸ししたことのあるギュルトラー氏も真中で弾いてました。

また、ウィーン・フィルのバイオリン奏者で、ブログ「K&K+k&aの生活」でマニアには有名なWilfried Kazuki Hedenborg氏は、よくアップで映っていました。



元日はこのほか、未明に録画したベルリン・フィルのシルベスターを聴いたり、初詣にいったりしてました。
ちなみに、初詣は府中の大国魂神社へ。
IMG_6973大国魂神社.JPG

お参りするのは1時間くらい並びましたが、帰るころにはその列が「3時間待ち」に伸びてました。
おみくじにも行列ができていたので、引くのをあきらめました。
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コメント 5

manamana

ニューイヤーコンサートはビデオに撮ったので、
今流していますが、所用をこなしながらなので、
時間があるときにじっくりまた鑑賞したいと思います。
by manamana (2009-01-03 11:41) 

mikosuke

やはり新年は、ワルツですね~ 元気が出ます(^o^)丿
最後はお決まりの、ラデツキー・・・
毎年のことながら、楽しみにしています。
by mikosuke (2009-01-03 20:30) 

Lionbass

manamanaさま
ウィンナーワルツは、19世紀の流行歌であり、ダンスミュージックだったかもしれませんから、いろんな聞き方があっていいのかもしれません。
by Lionbass (2009-01-04 22:29) 

Lionbass

mikosukeさま
コメントありがとうございます。
「年末は第九」「お正月はウィンナーワルツ」というのは、日本人が「刷り込まれて」しまったようですね。<苦笑>
by Lionbass (2009-01-04 22:30) 

SKinsui

Lionbassさま、
あけましておめでとうございます。

ニューイヤーコンサートは細切れに見ていましたが、4日の再放送でやっと全部見られました。バレンボイムが中東情勢に関心を持って、音楽を通じた融和活動を行ってきたことを知り、この時期に紛争が激化していることに歴史の皮肉を感じました。

ロジャー・ノリントンの「英雄」は面白かったですね!
by SKinsui (2009-01-05 08:51) 

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