「秘密諜報員ベートーヴェン」 [読書]
▼読み終わった本
*「秘密諜報員ベートーヴェン」
古山和男・著、新潮新書
【帯紹介】
******************************
「不滅の恋人への手紙」は
楽聖の暗号メッセージだった!
******************************
とても面白い本でした。
帯にあるように、ベートーベンには「不滅の恋人への手紙」と言われる宛先不明の手紙があり、その「お相手」については諸説があるそうなのですが、この本は、これまでの説を全面的に覆し、手紙の意味合いを根本から問い直しています。
この本でまず触れられているのは、1812年のベートーベンの行動。
ベートーベンはこの年の7月、プラハ(チェコ)から温泉地のテプリッツなどを巡っているのですが、上記の「手紙」はその途中に書かれています。
1812年というと、「『スラブ行進曲』&『1812年』序曲=思い出の吹奏楽曲(7)=」で紹介したチャイコフスキーの「大序曲『1812年』」でも分かるように、ナポレオンがロシアを攻めた年。
この「手紙」にはナポレオンのロシア遠征が深く関わっているというわけです。
(ネタバレになるのでこれくらいにしておきます。)
ベートーベンとナポレオンの関係についても、これまでの『定説』を否定しています。
『定説』では、ナポレオンが「皇帝」の座についたことにベートーベンが激怒し、交響曲第3番「英雄」の献呈の辞を「ペンで消した」または「破り捨てた」とされているわけですが、これも否定されています。
これまでにも「ベートーヴェンの生涯」など読んでいるのですが、またまたベートーベンに対する見方が変わりました。
▽購入した本
*「鉄道駅・路線 不思議読本」
梅原淳・著、朝日文庫
*「秘密諜報員ベートーヴェン」
古山和男・著、新潮新書
【帯紹介】
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「不滅の恋人への手紙」は
楽聖の暗号メッセージだった!
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とても面白い本でした。
帯にあるように、ベートーベンには「不滅の恋人への手紙」と言われる宛先不明の手紙があり、その「お相手」については諸説があるそうなのですが、この本は、これまでの説を全面的に覆し、手紙の意味合いを根本から問い直しています。
この本でまず触れられているのは、1812年のベートーベンの行動。
ベートーベンはこの年の7月、プラハ(チェコ)から温泉地のテプリッツなどを巡っているのですが、上記の「手紙」はその途中に書かれています。
1812年というと、「『スラブ行進曲』&『1812年』序曲=思い出の吹奏楽曲(7)=」で紹介したチャイコフスキーの「大序曲『1812年』」でも分かるように、ナポレオンがロシアを攻めた年。
この「手紙」にはナポレオンのロシア遠征が深く関わっているというわけです。
(ネタバレになるのでこれくらいにしておきます。)
ベートーベンとナポレオンの関係についても、これまでの『定説』を否定しています。
『定説』では、ナポレオンが「皇帝」の座についたことにベートーベンが激怒し、交響曲第3番「英雄」の献呈の辞を「ペンで消した」または「破り捨てた」とされているわけですが、これも否定されています。
これまでにも「ベートーヴェンの生涯」など読んでいるのですが、またまたベートーベンに対する見方が変わりました。
▽購入した本
*「鉄道駅・路線 不思議読本」
梅原淳・著、朝日文庫
興味をそそられます。
でも定説が否定されてしまうと、
何を信じていいのやら。
by manamana (2010-06-12 06:07)
ベートーベンって奥が深いんですね。バックグラウンドを考えながら聞くと曲の雰囲気も変わるのかもしれませんね。
そういえば、今年「一万人の第九」にダンパンさんと一緒に応募してみました。当選するかどうかは分かりませんが、またご報告しますね。
by 青沢東(QMY) (2010-06-12 08:04)
manamanaさま
200年前のことが覆ると言うのは、考えてみるとすごいことですね。
これまでの「研究」は何だったんだ、という感じもしますが…。
by Lionbass (2010-06-17 15:37)
青沢東さま
この本には第九の話も出てきます。
読んでから練習に行くと、知識を自慢できるかも…。(笑)
by Lionbass (2010-06-17 15:39)