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「古代中国の虚像と実像」 [読書]

▼読み終わった本
*「古代中国の虚像と実像」
落合淳思・著、講談社新書


古代中国の虚像と実像

古代中国の虚像と実像

  • 作者: 落合 淳思
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: 新書


【帯紹介】
******************************

最新研究でわかった
4000年前の歴史!

「夏王朝」の真実、作られた「酒池肉林」
始皇帝伝説の誤謬、「赤壁の戦い」の真相

******************************

【帯紹介】
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本書の内容
第一章  中国には多様な新石器文化があった
第二章  「夏王朝」はなかった
第三章  政治手段としての甲骨占卜
第四章  紂王は「酒池肉林」をしなかった
第五章  「共和」の時代は共和制ではなかった
第六章  『春秋左氏伝』の虚実
第七章  覇者は何人か
第八章  戦国時代の始まり
第九章  『孫子』は孫子が作っていない
第十章  『論語』の理想論
第十一章 中国の統一は始皇帝の力ではなかった
第十二章 秦王室のスキャンダルの真相
第十三章 作られた始皇帝伝説
第十四章 秦末の反乱と説話
第十五章 楚漢戦争と項羽の伝説
番外編 三国志の英雄達と赤壁の戦い
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夏休みで中国に行く前に読みました。

日本人は、自分で思っている以上に中国の歴史や説話、伝説等を知っていて、日常生活や、文章を書く際に何げなく口にしたり文字にしています。

帯にもある「酒池肉林」とか、「四面楚歌」とか「漁父の利」とか…。

しかし、それらは多くは真実ではなく、歴代の王朝が自分たちに都合よく「作り上げた」歴史だったり、物語を面白くするための『脚色』だったりすることが多い、というのがこの本のポイントです。

もちろん、ここに取り上げられている話は、日本で文字よる記録が始まる以前の話であり、中国の歴史が日本よりもはるかに古い時代から残っているからこそ、このような検証もできて、研究の余地があるわけですが…。


▽購入した本
*「不思議な経済大国 中国」
室井 秀太郎・著、日経プレミアシリーズ


不思議な経済大国 中国

不思議な経済大国 中国

  • 作者: 室井 秀太郎
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2010/01/13
  • メディア: 新書



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コメント 4

のすけの母

夏王朝の話なんてとても興味があるので、是非読んでみたいです!!
by のすけの母 (2010-09-17 03:44) 

Lionbass

のすけの母さま
日本人は中国の歴史をある程度知ってるので、興味を持っている人が多いのですが、中国人は日本の歴史をほとんど知りません。
この関係は永久に変わらないんでしょうね。
by Lionbass (2010-09-19 12:06) 

青沢東(QMY)

姪っ子に数学と理科を教えているのですが、理科の教科書に虫眼鏡を使って「実像」と「虚像」を作り出すことが載っていました。私の記憶では、私の中学生時代にはそんなことは習わなかったような気がするのですが…まさか理科の世界で私の習わなかったことが教えられているとは思いもしませんでした。
…って、本題に関係ないコメントでごめんなさい。
by 青沢東(QMY) (2010-09-29 01:18) 

Lionbass

青沢東さま
中学生に数学と理科ですか!?
よく教えられますね。
さすが数字を扱う会計士ですね…って関係あるのかどうかよく分かりませんが…。
by Lionbass (2010-09-29 09:36) 

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