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「ハングルの誕生」 [読書]

▼読み終わった本
*「ハングルの誕生 音から文字を創る」
野間秀樹・著、平凡社新書


ハングルの誕生 音から文字を創る

ハングルの誕生 音から文字を創る

  • 作者: 野間 秀樹
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2010/05/15
  • メディア: 新書

【帯紹介】
******************************

奇跡の<文字>、
その秘密に迫る。

******************************

【帯(裏表紙側)紹介】
******************************

ハングルという門司を創り出すこと。
そこには単に<文字>をめぐる問いを超えた、<書く>という営みや<書かれるもの>、即ち<エクリチュール>をめぐる、あるいは広く人間の<知>をめぐる巨大な問いがよこたわっており、ハングルの誕生が<知<をめぐるドラマでもあったことがわかるであろう。

(「はじめに」より)
******************************

非常に面白い本でした。

韓国・朝鮮語を書き表す固有の文字、ハングルは、ご存じのように15世紀の半ばに世宗(セジョン)大王の命により造り出されました。

文字としてはかなり新しいわけですが、それだけに極めてよく考えられていて、画期的とも言うべき点がいくつもあります。

たとえば「母音と子音をきちんと書き表すことができる」とか、「中国から取り入れた漢字1文字の発音を1文字で表せる」「発音する際の口の中(舌など)の形をかたどっている」など、現代の言語学から見ても、とても優れた文字だということです。


言語学で「母音/子音」という概念はつい最近になって確立したものであり、15世紀にこうした要素を考えに入れて文字を造ったことは、極めて独創的と言っていいのではないでしょうか。

また「漢字1文字がハングル1文字で表せる」という点ですが、日本語で例えば「表情」という漢字2文字言葉は、ひらがなだと「ひょうじょう」と6文字になってしまいます。
これが、ハングルだと2文字で表せるわけです。
韓国では現在、漢字をほとんど(北朝鮮ではまったく)使わないわけですが、このように漢字をハングルに置き換えても文字数が増えないので、これが可能になったと言っていいと思います。

このようなハングルの優れた点について、この本では、漢字(中国)はもとより、アルファベットやアラビア文字などの例も挙げながら、詳しく紹介しています。

また、ハングルの誕生以前、朝鮮半島にも漢文を読む際の「返り点」のようなシステムがあったことや、朝鮮半島でも中国から取り入れた漢字を学ぶのが知識階級にとって当然であり、ハングルはレベルの低い文字として抵抗に遭ったことなど、大変面白く読みました。

ちなみに、私はハングルを勉強したことがあるので、読めることは読めるのですが、残念ながら自由に話せるレベルには達していません。
改めて韓国語を勉強したいと思いました。


▽購入した本
*「グーグル秘録 完全なる破壊」
ケン・オーレッタ著、土方奈美・訳、文藝春秋


グーグル秘録

グーグル秘録

  • 作者: ケン・オーレッタ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/05/14
  • メディア: 単行本





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「ハプスブルク三都物語」 [読書]

▼読み終わった本
*「ハプスブルク三都物語—ウィーン、プラハ、ブダペスト」
河野純一・著、中公新書


ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト

ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト

  • 作者: 河野 純一
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: 新書

【帯紹介】
******************************

時よ止まれ、
お前はあまりに美しい

「現在の中に含まれた過去」に満ちている魅惑の都
名建築やカフェのたのしみもぞんぶんに
******************************


タイトルにある通り、ハプスブルク家支配下のオーストリア・ハンガリー帝国の3つの主要都市、ウィーン、プラハ、ブダペストについて述べた本。
著者は、ドイツ語・ドイツ文学専門でウィーン大学で客員教授を務めた経歴をお持ちだそうです。

私はウィーンは何度か行ったことがありますが、20年前の話。
一方、プラハとブダペストは行ったことがありませんが、最近、どちらも韓国ドラマの舞台になっていたので、画面を通して見ました。
プラハはチョン・ドヨン主演の「プラハの恋人」、そしてブダペストは現在地上波で放送中のイ・ビョンホン主演の「IRIS(アイリス)」の舞台となっています。

また、最近読んだ「秘密諜報員ベートーヴェン」でもウィーンやプラハの話が出てきます。

近いうちに是非旅行に行ってみたいと改めて思いました。


▽購入した本
*「ハングルの誕生 音から文字を創る」
野間秀樹・著、平凡社新書


ハングルの誕生 音から文字を創る

ハングルの誕生 音から文字を創る

  • 作者: 野間 秀樹
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2010/05/15
  • メディア: 新書





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「デブは1億円損する」 [読書]

▼読み終わった雑誌
*「デブは1億円損する プレジデント50+ 2010年7月21日号」
プレジデント社


プレジデント 50 + (フィフティプラス) 2010年 7/21号 [雑誌]

プレジデント 50 + (フィフティプラス) 2010年 7/21号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2010/06/21
  • メディア: 雑誌



「デブは1億円損する」という雑誌。
書店で表紙を見て、最初はツイッターで冗談半分につぶやいていたのですが、結局買ってしまいました。
imgデブ1億円.jpg

まあ「タイトル勝ち」とでも言うのでしょうか?

中身は、「服に金がかかる」とか「食費が多い」とか「医療費が余計に必要」など、考えてみれば当たり前のことがほとんどなのですが…。
でもこうやって具体的に並べられると、やはり考えさせられました。

1億円というと相当な金額ですが、「命の値段」としてはビミョー?
これが払えない人は途中で死ぬしかないのでしょうか?

私は、ピーク時から比べると7~8kg体重を落したのですが、そこからがなかなか減りません。
とりあえず、リバウンドに気をつけつつ、あと数キロ減量しようと思っているのですが…。


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「バスの常識と秘密」 [読書]

▼読み終わった本
*「バスの常識と秘密」
谷川一巳・著、イカロス出版


バスの常識と秘密

バスの常識と秘密

  • 作者: 谷川 一巳
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2009/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


帯はありませんでしたが、『バスの基礎知識と全国のバス事情が満載!』というサブタイトルが付いています。

バスメーカーの話と、日本各地の地域別のバス事情について詳しく紹介している、バス好きにはとても読み応えのある本です。

地域別の話には、大別して普通の路線バスといわゆる高速バスの話が出てきます。
高速バスはふだんあまり利用しませんが、鉄道と競合する場面も多く、寝台特急が風前の灯となっている現在、それに代わる長距離移動手段となっていることがよく分かります。

ところで、私は鉄道好き(鉄っちゃん)になる前の子供のころ、バス好きでした。
長崎市内に住んでいて、鉄道に乗るのは両親の出身地、佐世保に行くときくらいで、それ以外はバスに乗るのが普通だったからでしょう。

バスのエンジン音を聞いて、三菱ふそう、日野、いすゞ、日産ディーゼルの4社の違いを言い当てることができました。
昔は、騒音や排気ガスについて規制が少なかったからでしょうか、どの会社のバスも、独特のエンジン音を響かせてました。

そういえば、長崎には「県営バス」があるのですが、佐世保に市営バスがあるので、「県営バス」も普通だと思っていました。
大人になってから「県営バス」が長崎にしかないことを知りました。
「市営バス」は佐世保や京都、神戸など日本各地にありますが、都道府県単位の公営バスは、東京都営バスと長崎県営バスの2つだけだそうです。

長崎市内は、その「県営バス」と「長崎バス」の2つが走ってます。
子どものころは路面電車と同じ会社が運営する「長崎電鉄バス」というのもありましたが、長崎バスに譲渡されました。
長崎県内には、「県営バス」「長崎バス」「佐世保市営バス」のほか、「島鉄バス」や「西肥バス」などが走っています。

▽購入した本
*「日本の私鉄 京王電鉄」
広岡友紀・著、毎日新聞社


日本の私鉄 京王電鉄

日本の私鉄 京王電鉄

  • 作者: 広岡 友紀
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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「<中東>の考え方」 [読書]

▼読み終わった本
*「<中東>の考え方」
酒井啓子・著、講談社現代新書


<中東>の考え方

<中東>の考え方

  • 作者: 酒井 啓子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/19
  • メディア: 新書


【帯紹介】
******************************

国際政治を
理解するための
新しい入門書

******************************

著者はアジア経済研究所などで長年イラクを研究。
現在は東京外国語大学大学院教授です。

実は学校の後輩なのですが、個人的に親しい訳ではありません。

あとがきで、「専門」(=イラク)以外の「中東全般」に関する本を執筆したことについて、言い訳めいたことを書いていますが、そもそも「中東専門家」が少ない現状においては、著者のことを「門外漢」少なくとも日本ではと思う人はいないでしょう。

この本では、「中東」(英語ではMiddle East)という呼び名そのものについての話から、パレスチナ問題、中東におけるイランの独特の立場など、分かりやすく説明しています。

そういえば、本のタイトルで「中東」に「<>」(山カッコ)が付いているのは、「『中東』という名称自体、現地の人たち(アラブ、イスラエル、イラン、トルコなどの人びと)が自分たちでつけた呼び名ではない」という意味が込められているのではないかと思います。

私も一応、中東を担当する記者だったので、ほとんどの内容は既知のものではありましたが、それでも改めて勉強できて、ためになる本でした。

ちょっと気になったのは、固有名詞などが独特の表記になっていること。
例えば、「イスラム」は「イスラーム」に、「アヤトラ・ホメイニ」は「アーヤトッラー・ホメイニー」などとなっていること。
「現地の発音に忠実」ということだと思うのですが、新聞やテレビの表記とあまり食い違うと、一般の読者の理解の妨げになる恐れがあるのではないかと思いました。
(研究者向けならいいのでしょうが…。)

▽購入した本
*「ハプスブルク三都物語—ウィーン、プラハ、ブダペスト」
河野純一・著、中公新書


ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト

ハプスブルク三都物語 - ウィーン、プラハ、ブダペスト

  • 作者: 河野 純一
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: 新書




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「鉄道駅・路線 不思議読本」 [読書]

▼読み終わった本
*「鉄道駅・路線 不思議読本」
梅原淳・著、朝日文庫


鉄道駅・路線不思議読本

鉄道駅・路線不思議読本

  • 作者: 梅原 淳
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 単行本


【帯紹介】
******************************

「大阪駅と梅田駅、同じ場所にあるのになぜ違う名前なの?」
「東京駅はなぜ『東京』と名付けられた?」

ふと疑問に思う駅と路線の謎を、人気ジャーナリストが徹底解明!
******************************


鉄道に関する本はたくさん出ていますが、この本は駅や路線、そしてその名称についていろいろと考察しています。
もちろん、多くの場合、机の上の理論ではなく、実際に駅や線路(そば)に足を運んで、謎を解き明かしています。

帯にある「大阪駅」と「梅田駅」の話や、「東京駅」が「中央停車場」と呼ばれていたことなど、よく知られた話もありますが、それでも改めてまとめて読むと、新しい発見もあります。

また、2年半程前に「『埼京線』という路線はない!?」という話を書いたのですが、これと同じ話も載っています。
ご興味のある方は読んでみてください。

▽購入した本
*「贋作・盗作 音楽夜話」
玉木宏樹・著、北辰堂出版


贋作・盗作音楽夜話

贋作・盗作音楽夜話

  • 作者: 玉木 宏樹
  • 出版社/メーカー: 北辰堂出版
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 単行本




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タグ:鉄道 路線
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「ひとり旅」 [読書]

▽購入した雑誌
*「ぶらり気ままにひとり旅」
旅行読売増刊


旅行読売増刊 ぶらり気ままにひとり旅 2010年 07月号 [雑誌]

旅行読売増刊 ぶらり気ままにひとり旅 2010年 07月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 旅行読売出版社
  • 発売日: 2010/05/26
  • メディア: 雑誌



当ブログによくコメントいただくsonicさん執筆の記事が載っているということで、買ってみました。
sonicさんの記事は、私の故郷、長崎の旅。

IMG_1118.JPG

まだ全部は読んでませんが、「ひとり旅」に出かけたくなりました。

とりあえずは北海道出張の予定があるのですが、果たして参考になる記事があるのか…。
これから探します。

ちなみに、北海道出張は帰りに乗りテツする予定です。


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タグ:旅行 長崎
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「秘密諜報員ベートーヴェン」 [読書]

▼読み終わった本
*「秘密諜報員ベートーヴェン」
古山和男・著、新潮新書


秘密諜報員ベートーヴェン

秘密諜報員ベートーヴェン

  • 作者: 古山 和男
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/05
  • メディア: 新書


【帯紹介】
******************************

「不滅の恋人への手紙」は
楽聖の暗号メッセージだった!

******************************

とても面白い本でした。

帯にあるように、ベートーベンには「不滅の恋人への手紙」と言われる宛先不明の手紙があり、その「お相手」については諸説があるそうなのですが、この本は、これまでの説を全面的に覆し、手紙の意味合いを根本から問い直しています。

この本でまず触れられているのは、1812年のベートーベンの行動。
ベートーベンはこの年の7月、プラハ(チェコ)から温泉地のテプリッツなどを巡っているのですが、上記の「手紙」はその途中に書かれています。

1812年というと、「『スラブ行進曲』&『1812年』序曲=思い出の吹奏楽曲(7)=」で紹介したチャイコフスキーの「大序曲『1812年』」でも分かるように、ナポレオンがロシアを攻めた年。
この「手紙」にはナポレオンのロシア遠征が深く関わっているというわけです。
(ネタバレになるのでこれくらいにしておきます。)

ベートーベンとナポレオンの関係についても、これまでの『定説』を否定しています。
『定説』では、ナポレオンが「皇帝」の座についたことにベートーベンが激怒し、交響曲第3番「英雄」の献呈の辞を「ペンで消した」または「破り捨てた」とされているわけですが、これも否定されています。

これまでにも「ベートーヴェンの生涯」など読んでいるのですが、またまたベートーベンに対する見方が変わりました。

▽購入した本
*「鉄道駅・路線 不思議読本」
梅原淳・著、朝日文庫


鉄道駅・路線不思議読本

鉄道駅・路線不思議読本

  • 作者: 梅原 淳
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 単行本



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「新聞消滅大国アメリカ」 [読書]

▼読み終わった本
*「新聞消滅大国アメリカ」
鈴木伸元・著、幻冬舎新書


新聞消滅大国アメリカ

新聞消滅大国アメリカ

  • 作者: 鈴木 伸元
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/05
  • メディア: 新書


【帯紹介】
******************************
NYタイムズ、3年間で1400人を解雇!
ワシントン・ポストは全支局を閉鎖。

3年後、日本の新聞もこうなる!
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日本でもインターネットの広告費が新聞を超えたとして、(一部業界では)『大騒ぎ』しています。

ネットの世界の出来事は、アメリカの3年(または5年?)遅れで日本にも起きると言われています。

ということで、アメリカの新聞の窮状を詳しく紹介しているこの本。
興味を持って読みました。

帯にあるように、『大手』と言っていい「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」、それに「サンフランシスコ・クロニクル」「シカゴ・トリビューン」などなど、多くの新聞の苦しい実情は、目を覆わんばかりです。

また、一部の新聞がネット版の「有料化」を試みながらこれまで成功していないという実情も、日本で某経済新聞が電子版を始めたことと合わせて考えると、注目に値すると思います。

そして、「地元紙」がなくなって、自分たちの住む地方の行政ニュースなどが入手できなくなった地域の話や、私企業である新聞社に代わってNPO(非営利団体)がメディアの持つ「権力監視」や「調査報道」の役割を果たし始めていることなど、今後の日本にとっても教訓になるのではないかと思いました。


▽購入した本
*「バスの常識と秘密」
谷川一巳・著、イカロス出版

バスの常識と秘密

バスの常識と秘密

  • 作者: 谷川 一巳
  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2009/12/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「フラット化する世界」 [読書]

▼読み終わった本
*「フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来」(上)(下)
トーマス・フリードマン著、伏見威蕃・訳、日本経済新聞社


フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

  • 作者: トーマス・フリードマン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/05/25
  • メディア: 単行本

【帯紹介】
******************************

世界の仕組みが変わった。
地球は「フラット」だ。

経済と社会に起きている壮大な変化を解き明かし、
新たな繁栄への道を示す大ベストセラー。
25カ国で出版決定。全米200万部突破
******************************


フラット化する世界(下)

フラット化する世界(下)

  • 作者: トーマス・フリードマン
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/05/25
  • メディア: 単行本

【帯紹介】
******************************

国会、企業、社会が
生き延びる条件とは?

子供たちがインドや中国との競争に勝つには、
何が必要なのか。現代人すべての必読文献。
ピュリツァー賞を3度受賞した著者の最新作
******************************


以前から「読まなければ」と思っていました。
しばらく前に古書店で購入。
ようやく手に取りました。
(上下巻ともに内部はとてもきれいなので、ひょっとしたら読んでないのかもしれません。)
およそ400ページずつある大著で、上下巻を読み終わるのに約2週間かかってしまいました。

オリジナルは元々2005年に書かれたのだそうで、その後改訂・加筆しているようです。

原題は"The World Is Flat --- A Brief History of the Twenty-first Century"、直訳すると「世界は平らだ 21世紀の短い歴史」となります。
"The World Is Flat"とは"The World is Round"=「世界(地球)は丸い」の逆が起きているということを示しています。

話題はそれますが、"(Because) the World is Round"というのは、ビートルズ「ビコーズ」(Because)の歌い出しの歌詞ですね。

この本が言う「フラット化」とは、突き詰めると地球上の物理的な障壁がなくなっている、ということだと思います。

で、この本が指摘している「世界をフラット化した10の力」とは以下の通り。
1. ベルリンの壁の崩壊と、創造性の新時代
2. インターネットの普及と、接続の新時代
3. 共同作業を可能にした新しいソフトウェア
4. アップローディング:コミュニティの力を利用する
5. アウトソーシング:Y2Kとインドの目覚め
6. オフショアリング:中国のWTO加盟
7. サプライチェーン:ウォルマートはなぜ強いのか
8. インソーシング:UPSの新しいビジネス
9. インフォーミング:知りたいことはグーグルに聞け
10. ステロイド:新テクノロジーがさらに加速する


いかがでしょうか?
著者の言いたいことは少しはお分かりになったでしょうか?

なるほどと思わせる鋭い指摘が満載なのですが、書かれてから4〜5年経っているので、状況はさらに変わっていると考えなければならないでしょう。

また、世界には「フラット化」が及んでいない、あるいは恩恵に預かっていないところもあるわけですし、環境問題や国際テロなど、「フラット化」の促進では解決できない問題もあって、著者はそれについても触れています。

5年後、10年後に「フラット化」がどうなっているのか、折りに触れて考えさせられることになるのでしょう。

▽購入した本
*「<中東>の考え方」
酒井啓子・著、講談社現代新書


<中東>の考え方

<中東>の考え方

  • 作者: 酒井 啓子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/19
  • メディア: 新書




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