テューバ転向を考えたものの…~私の楽器遍歴(13)~ [音楽・楽器]
「コントラバスのレッスンに通う~私の楽器遍歴(12)~」↓から続きます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-06-19
大学入学後、檜山薫先生に師事し、毎週コントラバスのレッスンを受けました。
部室では時々、人に借りて、クラリネットやトロンボーンを吹いたりしていました。
1年生の秋には、学園祭で、教養学部にいる1年生と2年生だけで編成したオーケストラで演奏会が開かれます。
曲目は、バレエ音楽「白鳥の湖」組曲(チャイコフスキー)、交響曲「新世界より」(ドボルザーク)など。
実は、当時1年生、2年生にチューバ吹きがおらず、演奏会でどうするかが問題となったようです。
「新世界より」は、テューバは2楽章のわずかな小節にしか出てきませんが、「白鳥の湖」はチャイコフスキーらしく、結構”活躍”の場面があります。
私も、”テューバ転向”に少しだけ心が動きました。
しかし、オーケストラに入る時点で、「トロンボーンやテューバよりは、コントラバスの方が楽しそうだ」と判断してコントラバスを選んだことや、自分の楽器を持っていなかったため、この時はテューバ転向を思いとどまりました。
(本番では結局、トラを呼んで演奏したと思います。)
さらに、1年生の冬(1月)の定期演奏会(4年生まで参加)の曲目は、「未完成」(シューベルト)と、マーラーの交響曲6番でした。
オケ全体でも、テューバは4年生の先輩1人しかいなかったのですが、就職の都合か何かで出演できないとの話もありました。
マーラーの6番には、4楽章にテューバの「どソロ」(非常に目立つ長いソロ)があります。
テューバに転向すれば、この「どソロ」を吹かせてもらえそうでした。
この時はさらに心が動いたのですが、ここで転向すると、せっかくコントラバスのレッスンを積み重ねてきたのが無駄になるだろうと考え、思いとどまりました。
結局、大学以降、人前で金管楽器を吹く機会は、これまでありません。
(最近、人の楽器を借りてテューバを吹いて遊んだりしていますが、ろくに音が出ません…。)
金管は普通の住環境では、練習も難しいですね。
by kenta-ok (2006-08-16 21:59)