「テレビはなぜインターネットが嫌いなのか」 [読書]
▼読み終わった本
*「テレビはなぜインターネットが嫌いなのか」
吉野次郎・著、日経BP
ホリ●モンの場合は、拒否されて当然だったにしろ、テレビ局関係者のインターネットに対する拒否感は、根深いものがあります。
テレビ局の人間が(少なくとも一部は)「嫌い」であることは、事実だと思います。
その理由の一つは、日本のテレビ局がおよそ半世紀をかけて気づいてきたシステムを崩されることへの拒否感・恐怖感があるのは確かです。
そのシステムを守れなかったアメリカのテレビ局(ネットワーク)が、日本ほどの優越的な地位を持っていないことが、日本のテレビ会社にとって「先例」(悪い見本)となることは確かです。
この本を読むにあたり、注意しなければならないことがありますし、すべてを額面どおり受け取るのは危険でしょう。
やや横道にそれますが、最近、「レコード会社」が不振だったり、アメリカでタワーレコードが事実上倒産したりという動きがあり、その”原因”の一つとして、音楽のネット配信が挙げられています。
単に、音楽の媒体がディスク(CD)からネットでのダウンロードに変わっただけならば、「業態の変化」に過ぎないわけです。
そして、聞き手の音楽を聴く頻度が変わらないとすれば、元の音楽を作る歌い手や演奏家、プロデューサーの”実入り”には変化がないはずです。
果たしてそう言い切れるのでしょうか。
ネットを使ったコンテンツの伝送には、どうしても「不正なコピー」が付きまとうのではないでしょうか?
ネットによるテレビ番組の伝送または配信が普及することによって、コンテンツの作り手のモチベーションを保てないような事態が起きるとすれば、単なる「ネット嫌い」ではすまないのではないでしょうか?
▽購入した本
*「テレビCM崩壊-マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0」
Joseph Jaffe・著、織田浩一・訳、翔泳社
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
- 作者: Joseph Jaffe
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2006/07/22
- メディア: 単行本
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