「昭和33年」 [読書]
▼読み終わった本
*「昭和33年」
布施克彦・著、ちくま新書
【カバーの紹介文】(帯なし)
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……映画「ALWAYS三丁目の夕日」の背景となった昭和33年は、ただ懐かしむだけの年ではない。昭和33年という短い一時期に焦点を合わせることで、今日の日本の姿が浮かび上がり、これから先の日本も見えてくる。あの頃は決してよくなかったし、今は決して悪くないのだ………。
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著者は、主に3つのことを言いたいのではないかと思います。
(1)日本人は、昔を懐かしみ、未来を心配しがちな民族だ
(2)昭和33年は決して明るい年ではなかった
(3)「団塊の世代」は悪くない
著者は昭和22年生まれのまさに「団塊の世代」なので、(3)のように擁護・弁護するのも当然だとは思います。
この本によると、33年は、「なべ底景気」と呼ばれる(短いながらも)不況期で、当時は決して「明るい展望」などなかった、という話です。
それにしても、「昭和33年」はいろんな意味で「転換点」となる出来事がたくさんあった年であることは間違いないと思います。
例えば、(1)東京タワー建設(2)特急「こだま」運転開始(3)巨人・長嶋デビュー…など。
ついでにいえば、昭和39年も(1)東京オリンピック(2)東海道新幹線開業(3)名神高速・首都高速1号線など主要部分開業…など、大きな転換点だったと思います。
著者もこの本について、「昭和30年代」について書こうかと思ったが、焦点を絞って「昭和33年」について書いた、としています。
▽購入した本
*「現場のプロが教える わかる!コンプライアンス」
浜辺陽一郎・著、PHPビジネス新書
お勉強です。
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