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「パンツの面目 ふんどしの沽券」 [読書]

▼読み終わった本
*「パンツの面目 ふんどしの沽券」
米原万里・著、ちくま文庫

パンツの面目 ふんどしの沽券

パンツの面目ふんどしの沽券

  • 作者: 米原 万里
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/04/09
  • メディア: 文庫


【帯紹介】
******************************

「もっとも米原さんらしい本!」
 …と没後に評される
抱腹絶倒&禁断のエッセイ!
******************************


日本とロシアを軸に、さまざまな異文化体験を重ねた著者による、下着(など)に関する考察をまとめた本です。

元々は、筑摩書房のPR誌「ちくま」に2001年から03年にかけて連載されたものだそうです。

「ソ連ではパンツ(女性用下着)を手縫いしていた」という話に始まり、ロシア人の男はトイレで「大」をしたあと(紙で)拭きもしないことや、彼らがそもそもパンツをはいておらず、シャツの裾を下着代わりにして股間を覆っていることなどなど、さまざまな資料から「検証」しています。

果ては、女性の生理用品の話から、処刑されたキリストの「腰巻き」の話、アダムとイブの「イチジクの葉っぱ」が1枚だったか複数を縫い合わせていたか、そしてスカートとズボンの歴史上の分布・伝播に至るまで、実に興味深い内容だと思いました。

帯の紹介文にある通り、まさに著者の面目躍如だと思います。

以前にも書いたように、米原さんとは一度だけ電話でお話ししたことがあるのですが、是非実際にお目にかかってみたかったと改めて思いました。


▽購入した本
*「みんなが知りたい旅客機の疑問50 アナウンスで聞くドアモードとはなにか? フラップの仕組みはどうなっているのか?」
秋本俊二・著、ソフトバンク サイエンス・アイ新書


みんなが知りたい旅客機の疑問50 アナウンスで聞くドアモードとはなにか?フラップの仕組みはどうなっているのか?

みんなが知りたい旅客機の疑問50 アナウンスで聞くドアモードとはなにか?フラップの仕組みはどうなっているのか?

  • 作者: 秋本 俊二
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/09/15
  • メディア: 新書



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コメント 5

ぬれぴよこ

そういえば、ワイシャツの裾の前後が長くなっているのは、
下着の代わりだったから、と以前聞いた事を思い出しました!
あまり人に見せたり、見たりすることのないものだからこそ、
興味深い内容ですね~(笑)
by ぬれぴよこ (2009-02-07 00:51) 

manamana

興味深い内容ですね。
でも、あまりに現代の常識からかけ離れて、
自分の頭がついて行くか心配です。
by manamana (2009-02-07 06:48) 

kurumi

下着の歴史や成り立ちは 奥が深そうです。
ところで 最近女性用ふんどしが流行りと 一部のTVで取り上げられていたのですが、その実感が・・・。
女性用下着の歴史もいま 変換期か!! とか。ホントかな。笑
by kurumi (2009-02-07 15:38) 

Lionbass

ぬれぴよこさま、manamanaさま、kurumiさま
(まとめレスですみません。)

米原さんはいろいろ毀誉褒貶もあるようですが、56歳でなくなられたのはとっても残念ですね。
少なくとも「比較文化論」としてのいろんなエッセイは大変面白いものばかりだと思います。
ご興味あれば是非読んでみてください。
by Lionbass (2009-02-08 15:26) 

whitesox

私も何冊も読んでいますが、本当に興味深い話ばかりだし、語学にも興味があるので余計面白いです。若くして亡くなられたのは本当に残念ですね。
by whitesox (2009-02-11 09:25) 

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