「世にも不思議な中国人」 [読書]
▼読み終わった本
*「世にも不思議な中国人」
五十嵐らん・著、ワニブックス
日本人女社長、魔の大陸で孤軍奮闘す!
マスコミが伝えない中国の本当の姿とは!?
靖国問題、教科書問題、東シナ海ガス田問題、領海侵犯、反日デモ……、中国人って、どうなのよ?
…というのが「帯」の紹介文。
中国で働いているという女性の書いた本だそうです。ちなみに働いている場所は雲南省!
内容は、エピソードとしては面白いのですが、中国で働いたことのある身としては、程度の差こそあれ、「あ、そう。あなたも大変だったね」という程度の「毎度おなじみ」のものがほとんど。
ブログとして人気を集めたものをベースにしているそうですが、「ブログなら面白いけど、金払ってまで読むほどではないかも…」といのが正直な感想です。
文庫本よりも短い時間で読み終わってしまいました。
「はじめに」には、「考えてみれば、私が中国に赴任する前、2002年頃の中国情報といえば『中国進出マニュアル』や『中国経済絶好調の波に乗れ!』といった、評論家や中国の専門家が書いた、中国のプラス面が強調されたものばかりでした。」と書かれていますが、「それは、あなたがそんな本ばかり読んだだけでしょう」と突っ込みたくなりました。
(中国の「マイナス面」を書いた本は、山のように出ているのですが…。「女性が単身で体験した中国」という類の本も、何冊もあるはず…。)
まあ、いろんな本があっていいですし、この本によって中国に興味を持ったり、中国の実情を知ったりする人もいることを願います。
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