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「東アジア『反日』トライアングル」 [読書]

▼読み終わった本
*「東アジア『反日』トライアングル」
古田博司・著、文春新書

東アジア「反日」トライアングル

東アジア「反日」トライアングル

  • 作者: 古田 博司
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: 新書

この本も、1年くらい前に買って、読まないままになっていました。
(危うくもう1冊買うところでした。)

帯の文句は「中国、韓国、北朝鮮は、なぜいつまでも『反日』に固執するのか?」とうたっています。

非常に面白く、勉強になる本でした。

いわゆる「歴史認識問題」の背景として、東アジア各国=つまり中国文明圏に「正史」という考え方があることや、朝鮮半島には「小中華」という意識があることは、さまざまなところで指摘されています。
この本でも、そうした点は当然のことながら、正しく指摘されています。

目新しく、面白いと思ったのは、日本が「ポストモダン」の社会であるのに対し、中国や韓国は「近代」の真っただ中、あるいは入り口にあり、北朝鮮は中世そのものの社会だ、という指摘です。
詳しいことは、この本を読んでいただきたいと思いますが、漠然と感じていたことを、明快に説明してもらった、という感じを受けました。

また、戦後の韓国や中国の政府には、日本の支配と正面から戦った「正統性」が欠けており、その点では、北朝鮮の故・金日成主席の方が、まだ日本と「戦った」実績がある、という点にも、なるほどと思わされました。


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