トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(後編) [身辺雑記・グルメ]
「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!?(前編)」と併せてお読みください。
(前回よりつづく)
福沢諭吉のレシピに基づく「文明開化の昼餉」の1つ、「土耳古(トルコ)プレート」を食べるため、慶応・三田キャンパスへ。
警備員に断った上で生協食堂のある奥の建物へ向かいます。
メニューなどが掲示されている入り口付近には、「文明開化の昼餉」についての説明があり、もちろん「慶応土耳古プレート」に関するものも…。
こちら↓も参照
「慶応義塾創立150年Website」
注文は、学生食堂らしくセルフサービス(カフェテリア方式)で、窓口で料理を注文して受け取った後、レジで清算するようになっています。
「慶応トルコプレート」は483円(本体460円+消費税でしょう)でした。
午前11時過ぎに行ったので、食堂内はまだ混雑していませんでした。
というわけで、いよいよ「土耳古プレート」をいただきます。
学食らしく、メラミン樹脂のお皿に載っています。
やはり、「スパゲティ(ナポリタン)が付けば、完璧なトルコライスだ」という印象です。
ご飯は黄色い色ですが、これは「ピラフ」ではなく、いわゆる「ドライカレー」でした。
その上に載っているのはトンカツです。
まあ、特筆すべきものではなく、(この値段としては)普通の味でした。
【食堂のテーブル上にあった説明文】
この説明にもあるように、トンカツは明治時代に知られるようになった料理ではあります。
しかし、福沢諭吉が「時事新報」に載せた記事中の「土耳古プレート」のレシピには、トンカツを載せることが書いてあったわけではないそうで、今回、生協食堂で提供するにあたっての「アレンジ」だということです。
というわけで、「土耳古プレート」を食べてみて分かったこと。
いわゆる「ピラフ」の起源はトルコです。
(現在は「ピラウ(pilau)」と言うようです。日本にあるほとんどのトルコ料理店に「ピラウ」という料理があります。)
福沢諭吉が「ピラフ」のことを知り、「土耳古めし」として紹介したということのようです。
明治時代には「土耳古めし」はある程度知られた料理だったようですが、「ハヤシライス」などほどにはポピュラーにはならなかったものと思われます。
それでも、この「土耳古めし」は、いろんな記録、または一部の料理人などの記憶には残っていたのではないでしょうか?
それが、第二次大戦後(?)の長崎でピラフを含む「盛り合わせプレート」を提供する際に、「トルコライス」と命名する元になったと考えられます。
神戸や大阪にも「トルコライス」を名乗る料理があるそうですが、明治時代に広く知られていたものが命名の起源だとすれば、つじつまが合うと思います。
【長崎空港食堂の「トルコライス」(サンプル)】
ということで結論。
「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!」
(前回よりつづく)
福沢諭吉のレシピに基づく「文明開化の昼餉」の1つ、「土耳古(トルコ)プレート」を食べるため、慶応・三田キャンパスへ。
警備員に断った上で生協食堂のある奥の建物へ向かいます。
メニューなどが掲示されている入り口付近には、「文明開化の昼餉」についての説明があり、もちろん「慶応土耳古プレート」に関するものも…。
こちら↓も参照
「慶応義塾創立150年Website」
注文は、学生食堂らしくセルフサービス(カフェテリア方式)で、窓口で料理を注文して受け取った後、レジで清算するようになっています。
「慶応トルコプレート」は483円(本体460円+消費税でしょう)でした。
午前11時過ぎに行ったので、食堂内はまだ混雑していませんでした。
というわけで、いよいよ「土耳古プレート」をいただきます。
学食らしく、メラミン樹脂のお皿に載っています。
やはり、「スパゲティ(ナポリタン)が付けば、完璧なトルコライスだ」という印象です。
ご飯は黄色い色ですが、これは「ピラフ」ではなく、いわゆる「ドライカレー」でした。
その上に載っているのはトンカツです。
まあ、特筆すべきものではなく、(この値段としては)普通の味でした。
【食堂のテーブル上にあった説明文】
この説明にもあるように、トンカツは明治時代に知られるようになった料理ではあります。
しかし、福沢諭吉が「時事新報」に載せた記事中の「土耳古プレート」のレシピには、トンカツを載せることが書いてあったわけではないそうで、今回、生協食堂で提供するにあたっての「アレンジ」だということです。
というわけで、「土耳古プレート」を食べてみて分かったこと。
いわゆる「ピラフ」の起源はトルコです。
(現在は「ピラウ(pilau)」と言うようです。日本にあるほとんどのトルコ料理店に「ピラウ」という料理があります。)
福沢諭吉が「ピラフ」のことを知り、「土耳古めし」として紹介したということのようです。
明治時代には「土耳古めし」はある程度知られた料理だったようですが、「ハヤシライス」などほどにはポピュラーにはならなかったものと思われます。
それでも、この「土耳古めし」は、いろんな記録、または一部の料理人などの記憶には残っていたのではないでしょうか?
それが、第二次大戦後(?)の長崎でピラフを含む「盛り合わせプレート」を提供する際に、「トルコライス」と命名する元になったと考えられます。
神戸や大阪にも「トルコライス」を名乗る料理があるそうですが、明治時代に広く知られていたものが命名の起源だとすれば、つじつまが合うと思います。
【長崎空港食堂の「トルコライス」(サンプル)】
ということで結論。
「トルコライスの起源は福沢諭吉にあり!」
トルコライスと聞くと どんなお味のお米料理かな?と思いましたが、
ワンプレートランチ風のものなんですね。
食べてみたいです。
by kurumi (2008-05-12 19:16)
Lionbass教授のトルコライスについての講義、とっても勉強になりました!
以前テレビで見たときは、食堂の人がウケを狙って?適当につけた名前なのかと思っていたのですが(失礼!)、そんな歴史があったなんて~!
なるほどです♪
それにしてもボリューム満点で、お腹一杯になりそうですね~
by ぬれぴよこ (2008-05-12 21:03)
kurumiさま
ウィキペディアあたり↓を見ると、「大阪風」「神戸風」のトルコライスもあるようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9
食べたこともありませんし、住んでたとき聞いたことはありませんでしたが…。
by Lionbass (2008-05-15 14:54)
ぬれぴよこさま
トルコライスの話になると、つい力が入ってしまって…。
これを機会に、全国に普及させたい(!?)と思います。(笑)
by Lionbass (2008-05-15 14:55)
カリフォルニア州からこんにちは。 サンフランシスコにも、「トルコライス」がありますよ。
by サンフランシスコ人 (2009-04-05 03:03)
カリフォルニア州からこんにちは。 サンフランシスコにも、「トルコライス」がありますよ。
by サンフランシスコ人 (2009-04-05 03:03)
サンフランシスコ人さま
コメントありがとうございます。
その「トルコライス」がどんなものか、今度教えてください。
by Lionbass (2009-04-09 08:46)