寝台電車改造419系に乗る＝テツ出張記・富山編(2)＝

「『MAXとき』と『はくたか』に乗る＝テツ出張記・富山編(1)＝」から続きます。


「MAXとき」から越後湯沢で「はくたか」に乗り換え、一路富山に向かっていたのですが、時刻表を見ていて、予定外の途中下車をすることにしました。
糸魚川駅より先では、「はくたか」のすぐ後を各駅停車が走るダイヤで、乗り換えても富山到着は20分ちょっとしか変わらないのに気づいたため。
糸魚川～魚津間のどの停車駅でもよかったのですが、「黒部」という駅名に惹かれて、降りてみました。



10分ちょっと時間があったので、改札を出てみましたが、何もない駅でした。（苦笑）
正面に立山が見えたのですが、カスミがかかっていて、あまりよく見えませんでした。



そして、やってきた各駅停車がこちら。


かつての寝台特急用電車583系をローカル線用に改造した419系です。
「額が広い」独特の”顔立ち”ですが、これは長い編成のために運転席のなかった車両に後から運転席を取り付けたため。
2段～3段の寝台のために天井が高かったことから、このように形になっているわけで、「食パン」というあだ名もあるそうです。


　
　

車内は、クロスシート部分の座席など、ほぼ寝台特急時代そのままです。



夜行列車に使われていたため、トイレが1両に2ヵ所ありますが、片方は閉鎖されています。
出入り口のドアも、折り戸になっていて、とても懐かしい感じ。



窓際の小テーブルや「栓抜き」も最近の車両には見られないものです。
窓ガラス部分のゴムなどが年季を感じさせます。



座席横には「肘掛」があって、頭上には収納されたままの上段の寝台が見えます。



581系／583系を改造したローカル線車両は、JR九州にもあって、長崎地区を中心に走っていたのですが、すでに引退しているとのこと。
残念ながら乗る機会はありませんでした。

ということで、「はくたか」より20分あまり遅れて、富山駅に到着しました。




（つづく）

タグ：富山 北陸線 419系 寝台特急

コメント 8

説明されなければ、写真を見ても全然気づかないことばかりで、
興味深く読ませていただきました。
寝台車って、すごく小さい時に一度しか乗ったことがなく、
あまり記憶にも残っていないので、折りたたまれた寝台にも興味津々です！
少し前までこちらで走っていた古い電車にも、折り戸で、
車内もちょっと変わっていたものがあったので、あの電車はもともと
どんな電車だったのかしらとちょっと気になってきました。
by ぬれぴよこ (2008-05-26 07:33) 

今日　朝　廃車になった車両のニュースをやっていました
電車って　移送代が　高いんですね
殆ど　廃車になってしまうとも　言っていましたが
by いちご☆ (2008-05-26 10:33) 

栓抜きなつかしーです。
by たり (2008-05-26 12:56) 

ぬれぴよこさま
東北方面は昔（笑）、寝台列車の宝庫だったのですが…。
北海道方面への連絡のため、東北線経由だけでなく、常磐線経由や新潟から奥羽線経由の青森行きブルートレインが走ってました。
今は北斗星などを残すのみですが…。
by Lionbass (2008-05-28 11:05) 

いちご☆さま
運ぶだけなら1度の出費ですが、メンテナンスに結構費用がかかるようです。
よく、道路脇の空き地に放置されたバスの残骸を目にしますが、鉄道車両でも放っておくとあっというまに朽ち果てて行くそうです。
ちなみに、鉄道車両は払い下げられて長年使われることは珍しくなくて、富山でも元西武や元京阪の電車が活躍してました。
詳しくはブログの続きで…。
by Lionbass (2008-05-28 11:25) 

たりさま
そういえば、最近は、飲み屋で瓶ビールを飲む時くらししか「王冠」というものを目にしませんね。
by Lionbass (2008-05-28 11:26) 

異端児419系もいよいよ来春で引退とのことですね。
海側の窓ガラスが吹き付ける潮風で真っ白に汚れていて
環境の厳しさを物語っていました。
今まで良く頑張ったと思います。
by サットン (2010-04-18 19:32) 

サットンさま
古いエントリーにコメントありがとうございます。
九州では乗り損ねたので、このとき乗っておいて今さらながらよかったと思います。
by Lionbass (2010-04-27 16:58)