SSブログ

「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」 [テレビ・映画]

5月末が期限の東宝の割引券があったので、映画を見に行きました。

行ったのは、府中にあるTOHOシネマズというシネコン。
IMG_4976TOHOシネマズ.JPG

何の映画にしようか迷ったのですが、結局「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」にしました。

アフガニスタン紛争に関係したストーリーだということで、国際ニュースに関わる人間としては、見ておいても損はないかな、と思ったりしたので…。

簡単に言うと「酒好き、女好きの下院議員が、1人でアフガンゲリラへの武器供与を実現し、ソ連軍を追い出し、冷戦終結に貢献した」というお話です。

このチャーリー・ウィルソンという議員は実在の人物で、エピソードも基本的に実話だとのこと。

映画では、ウィルソン議員(トム・ハンクス)を英雄として描いているようなのですが、「どうしてそんな単純に物事を見られるのか」「アメリカ人は単純すぎないか」というのが感想です。

アメリカは中東を中心とした地域(というより世界中?)で、長年、どこかの国、あるいは特定の指導者に肩入れしては失敗し、結局不安定要因を作ってしまう、ということを繰り返してきました。
(さらにアメリカの前にはイギリスなどが同じことをやっていたのかもしれませんが…。)

たとえば、イランのパーレビ国王を後押ししたのにイスラム革命によりイランが「敵」となり、対抗上イラクを応援したのにサダム・フセインを増長させたわけです。

アフガンゲリラ支援を、単純に「いいこと」のように描く神経が理解できませんでした。

映画の最初と最後は、ウィルソン議員(トム・ハンクス)が表彰を受ける場面なのですが、彼はなぜか複雑な表情で、あまりうれしそうではありません。
ソ連軍撤退後に、アフガンに学校建設のための援助を行うよう申し入れて却下されたというエピソードも描かれていて、その辺と併せて、彼が「さらにいいことをしようとしていた」という話のようなのですが…。

そもそも映画としても退屈で、眠気を我慢するのが大変でした。
ジュリア・ロバーツも何だか全然いいと思えませんでしたし…。

「ランボー 最後の戦場」にした方がまだましだったかもしれません。(苦笑)
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 2

whitesox

先日、飛行機の中で見ましたが、アメリカの一方的な見方で見た映画ですね。さらにハリウッド仕立てがさらに輪を掛けています。これを見て世界の警察はもっと活動しなければと思っているのでしょうかね。
by whitesox (2008-06-09 22:51) 

Lionbass

whitesoxさま
本当に単純ですよね。
善意ならなんでもいいとも思いませんし…。
アメリカが考えるのは、「もっと警察活動を」なのか「もっとスパイ活動を」なのか、はたまた「もっと陰謀を」なのか分かりませんが…。<苦笑>
by Lionbass (2008-06-10 20:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。