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「日本語文法の謎を解く」 [読書]

▼読み終わった本
*「日本語文法の謎を解く―『ある』日本語と『する』英語」
金谷武洋・著、ちくま新書


日本語文法の謎を解く―「ある」日本語と「する」英語

日本語文法の謎を解く―「ある」日本語と「する」英語

  • 作者: 金谷 武洋
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 新書



【カバー紹介文】
******************************
……日本語教師にとって一番の問題は何か。それは西洋語と日本語の根本的な発想・世界感の違いがどの文法書にも記述されていないことだ。日本語の学校文法は西洋語、特に英文法を下敷きにしているからである。本書はそれと反対の方向で「日本語に即した、借り物でない文法」を提唱する。……………………
******************************


著者・金谷武洋氏の本は、以前「主語を抹殺した男」を読みました。

上記紹介文にありますが、日本語と英語の「発想の違い」を説明し、それが文法だけでなく、物の考え方、自然や社会の捉え方、はては名前の付け方にまで、根本的な違いをもたらしていることを分かりやすく説明しています、

詳しい説明は難しいのですが、本の副題に「『ある』日本語と『する』英語」とあるように、日本語では自然など(人間の)周囲の状況を主にして考えるのに対し、英語は人間を主体にして考え、文章もそのような構造になっている、ということ。

例としてあげられているのは、日本語で「富士山が見える」というとき、英語では"I see Mt.Fuji"になるということ。
英語では、"I"とか"it"、つまり「主語」がないと文章が作れませんが、日本語ではそれは不要。
これは必ずしも「省略」されているのではなく、発想の違いだということです。

長くなってしまいましたが、興味のある方は是非読んでみてください。

▽購入した本
*「英語の歴史―過去から未来への物語」
寺澤盾・著、中公新書


英語の歴史―過去から未来への物語

英語の歴史―過去から未来への物語

  • 作者: 寺澤 盾
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書


▽購入した本
*「英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語」
斎藤兆史・著、中公新書

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語

  • 作者: 斎藤 兆史
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 新書



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コメント 2

青沢東(QMY)

日本語と韓国語は文法的に似ていると聞くんですが、発想も似てるんでしょうか?韓国のこと日本のこと、もっともっと勉強しなくてはなりませんね。
by 青沢東(QMY) (2008-11-27 08:09) 

Lionbass

青沢東さま
私もそこが気になりました。
ただ、発想法に影響を与えるのは言語だけではないのでしょうが…。
by Lionbass (2008-11-28 13:12) 

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