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ベルリン・フィルのブラ1とブラ2を聴く [音楽・楽器]

サー・サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー演奏会を聴きにいきました。
場所は東京・アークヒルズのサントリーホール

IMG_6732BPO看板.JPG

曲目はブラームスの交響曲第1番と第2番

IMGベルリンフィルPGM.jpg

席は1階3列目の左寄り。
IMGベルリンフィルTKT.jpg

1stバイオリンの3プルト目の目の前。
コンサートマスター(安永徹さん)から4~5m、指揮者まで5~6mくらいの場所でした。

残念ながら、弦楽器の客席よりの奏者以外はよく見えず、コントラバスは顔と左手だけ。
管楽器はほとんど見えませんでした。

音は、圧倒的に1stバイオリンばかり聞こえてきて、ホルン以外の管楽器の音はバイオリンの壁の上から聞こえてくる感じ。
(ホルンだけは舞台後ろの壁に反響するためか、バイオリンの壁を破って聞こえてくるように感じました。)

私は元管楽器吹きで現在はコントラバス弾きですので、普段、1stバイオリンの音を集中して聴くことはないのですが、今回はベルリン・フィルのバイオリンの素晴らしさをじっくり味わうことができました。

本当に「一糸乱れぬ」という感じでしたし、旋律以外の部分でも「ハッキリ聞こえるのに邪魔にならない」という理想的なバランスだと思いました。
ブラ1の2楽章にあるコンサートマスター(安永さん)のソロも、間近で聴けました。

もちろん、指揮者(サー・サイモン)の表情もよく見えました。
どうしても、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の「ドク」(クリストファー・ロイド)を思い出すのですが…。

ところで、奏者が入ってきてから分かったのですが、弦楽器は左(下手)から1stバイオリン—ビオラ—チェロ—2ndバイオリン—コントラバスという、これまでに見たことのない並びでした。

ブラームスに限らず、弦楽器同士のユニゾンや受け渡しが、配置によってやりやすかったり、やりにくかったりするのですが、この配置は何か意図があるのでしょうか?

演奏全体についての「感想」ですが、思ったよりテンポを揺らしているように感じましたし、音量についてもクレッシェンドをより強調しているような印象を受けました。

管楽器では、トロンボーンが1番の4楽章のコラールや、2番の最後のD-Durの和音など、完璧だと思いました。
とにかく、前述の「一糸乱れぬ1stバイオリン」のほか、やはり「管楽器の名人芸」と「中低弦の重厚さ」が印象に残りました。
ブラームスらしい分厚い演奏だったと思います。

ちなみに、1カ所だけミスがありました。
1番の1楽章148小節目のクラリネットが早く入ってしまい、どうなることかと思いましたが、次のホルンがつられずに正しく入ったので、すぐに元に戻りました。

最後にもう1つ。
ブラ2の冒頭のコントラバスとチェロの「D-C#-D」の弓はアップでした。
(これまで7~8回弾いたことありますが、アップだったことは1~2回だと思います。)
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青沢東(QMY)

第1バイオリンと第2バイオリンがそんなに離れてすわることもあるんですね…よっぽど仲が悪いのか(笑)。
by 青沢東(QMY) (2008-11-27 08:07) 

Lionbass

青沢東さま
バイオリンが左右に分かれるのは、仲のよしあしには関係なく、最近珍しくない(流行している)のですが、その場合普通はチェロとビオラが逆で、コントラバスも下手(舞台左手)にいるのが普通です。
by Lionbass (2008-11-28 13:14) 

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