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「越境の古代史」 [読書]

▼読み終わった本
*「越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク 」
田中史生・著、ちくま新書


越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク

越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク

  • 作者: 田中 史生
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 新書


【帯紹介】
******************************

「日本」より先に、
国際交流があった。

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【カバー紹介文】
******************************

……要するに、国際政治の背後には、
分断不可能なほど深くからみ合い分業を行う
国際的な経済関係があった。
倭国史も、おそらく百済史や加耶史も、
そして国際関係史も、
この驚くほど国際的で越境的な生産と分業の連鎖の上に
浮沈する歴史だったのである。
******************************

文章に「パラダイム」とか「視座」などという言葉が出てくる本は、素人が読むべきではないと思っています。
(ちなみに、「パラダイム」を辞書で見ると「ある時代に支配的な物の考え方・認識の枠組み、規範」となっています。)

というわけで、なかなか難しい内容の本だったのですが、ようするに「日本」とか「朝鮮」という概念ができるより前、列島と半島の間では、人々や技術などが想像以上に頻繁に行き来していた、というのがこの本の主題です。

現代でも、朝鮮半島(韓国)と九州や西日本の交流は、思ったより密接です。

例えば、九州の年配の人は「絶対」を「じぇったい」と発音しますが、韓国語では「ぜ」という発音がなくて「じぇ」となります。
ぺ・ヨンジュンが某眼鏡店のCMで「ありがとうごじゃいます」と言ってるのを聞いた人もあると思います。

日本人が韓国語を流暢に話せるようになると、釜山の人のイントネーションに似ているのだとか。
逆に、日本語の上手な韓国の人のしゃべり方は、どこかしら九州弁に似ているような気もします。

古代からずっと、影響を与えあっていると信じています。


▽購入した本
*「韓国現代史―大統領たちの栄光と蹉跌」
木村幹・著、中公新書


韓国現代史―大統領たちの栄光と蹉跌

韓国現代史―大統領たちの栄光と蹉跌

  • 作者: 木村 幹
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 新書



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manamana

興味深い本ですね。
by manamana (2009-05-18 23:17) 

Lionbass

manamanaさま
コメントありがとうございます。
面白いけど結構難しい本でした。
by Lionbass (2009-05-23 15:35) 

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