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「自動車 合従連衡の世界」 [読書]

▼読み終わった本
*「自動車 合従連衡の世界」
佐藤正明・著、文春新書


自動車 合従連衡の世界

自動車 合従連衡の世界

  • 作者: 佐藤 正明
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 新書


古書店で購入したため帯はありません。

代わりに、カバー袖の紹介文を採録します。
*************************************************
時には結び、時には敵対する………。
戦後日本を荒廃から立ち直らせただけでなく、高度成長の牽引者だった自動車メーカーは自由化・国際化の荒波に対して合従連衡の道を模索してきた。
日産のプリンス自動車合併に始まり、三菱自工とクライスラーの提携、フォードのマツダ支配、全世界を驚愕させたベンツとクライスラーの握手、そして仏ルノーの軍門に降った日産。
二十世紀を最も変革したモータリゼーションの変転きわまりない歴史から何を読み取るか。
*************************************************


この本は10年前、つまり20世紀最後の年である西暦2000年に執筆・出版されています。

戦後復興期からの日本の自動車業界の動きを紹介し、1990年代に日本のメーカーが巻き込まれた国際的再編の動きについても分かりやすく紹介しています。

この時点では、トヨタがGMを抜いて「世界一」になることは想定されていなかったでしょうし、ハイブリッドカー(などのエコカー)の存在感がここまで大きくなるとも思われていなかったでしょう。
スズキがVW(フォルクスワーゲン)との提携で俄然注目を集めるようになったのも、予想外であろうと思います。

逆に言うと、どんな分野でも「10年後」について予測するのは簡単なことではないなと思わされました。



▽購入した本
*「リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで」
ゲルト・ギーゲレンツァー著、吉田利子・訳、ハヤカワ文庫NF


リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで

  • 作者: ゲルト・ギーゲレンツァー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫



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コメント 4

YAP

まさにその業界に身を置く者です。
ほんとに移り変わりが激しいです。
今は繁栄していても、何かをきっかけに凋落する可能性もありますし。
トヨタの品質問題が話題になっていますが、正直なところ、もっとやばい会社はあります。
そんな会社も、ちょっとした失敗からほころんでいく運命が待っているのだろうと思います。
by YAP (2010-03-25 08:47) 

ぬれぴよこ

技術の進歩も早いですが、それ以上に情報が伝わるスピードも早くて、
企業イメージのアップダウンも激しいので、10年どころか半年後の事さえ
わからない気がします~^_^;
ポチ☆☆☆

by ぬれぴよこ (2010-03-25 22:30) 

Lionbass

YAPさま
この本を読むと、ロータリーエンジンに対する期待が大きかったことが改めて分かりました。
GMをめぐるいすゞやスズキの動きも、今では考えられないような気がしますし…。
by Lionbass (2010-03-27 22:23) 

Lionbass

ぬれぴよこさま
自動車以外にも、10年後が見えない業界は多いような気がします。
コンピューターとか半導体関係など…。
ぽち☆☆☆ありがとうございます。
by Lionbass (2010-03-27 22:25) 

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