映画「オーケストラ」 [テレビ・映画]
クラシック音楽好きの間で話題の映画「オーケストラ」を見に行きました。
場所は渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」。
最近だと「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を見ましたし、以前「北京バイオリン」もここで見ました。
【プログラム表紙→】
【ウェブサイトの紹介文】
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
<映画紹介>
かつては一流オーケストラの天才指揮者だった中年清掃員が、急きょ出演できなくなった楽団の代わりに、昔の楽団仲間を集めてコンサートに出演しようと奮闘する感動作。
寄せ集めオーケストラが巻き起こす奇跡を、『約束の旅路』のラデュ・ミヘイレアニュ監督が笑いと涙とともに描き出す。
『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロラン、『トランスポーター』シリーズのフランソワ・ベルレアンらが出演。
逆境にめげず、コンサート出場を目指す元楽団員たちの姿に勇気づけられる。
<ストーリー>
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今はさえない劇場清掃員として働いていた。
ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。
それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。
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全部で2時間4分ある映画の中で、最後の約12分はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲が流れます。
この曲が、全篇を貫くストーリーの核心となっているのですが、詳しくは見てのお楽しみということで…。
音楽的にはあり得ない部分も多く、荒唐無稽ではあるのですが、最後はちょっと感動的です。
映画館のロビーに貼ってあった批評に「おとぎばなし」という言葉がありましたが、なかなか的を得ているかもしれません。
オーケストラの映画といえば、「のだめカンタービレ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、音楽・演奏の場面は、「のだめ」の方がよくできていると思いました。
指揮者役の指揮ぶりは、この映画の主役(アレクセイ・グシュコフ)よりも玉木宏の方がましだと思いました。
バイオリニスト役は水川あさみの方が、メラニー・ロランより少しだけいいような気がしましたし…。
オケの演奏場面は、カットの切り替わりが速すぎて、各楽器の様子がよく分かりませんでした。
コントラバスは、遠景では6人いるように見えたのに、途中で見ると4人みたいでした。
弓の持ち方(ジャーマン弓かフレンチ弓か)もよく分かりませんでした。(たぶんフレンチ)
あと、後半のクライマックス前に、マーラーの交響曲第1番の第3楽章をしみじみ聴く場面があるのですが、なぜか冒頭のコントラバスのソロの部分はカットされ、その後のファゴットのあたりから使われています。
(コントラバス弾きとしては大いに不満です。)
このマーラー使い方は、映画の「通奏低音」となっているユダヤ人への差別・弾圧を象徴的に表しているのかもしれません。
<追記>
邦題は「オーケストラ」ですが、原題(フランス語)は"LE CONCERT"(ル・コンセール)、つまり「コンサート(演奏会)」です。
私が見たのは日曜日の午後7時からの回でしたが、ル・シネマは満席。
日曜日の最終回は1,000円という安い料金なのですが、それ以前の普通の料金の回も満席だったようです。
上映は6月25日までだそうです。
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場所は渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」。
最近だと「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を見ましたし、以前「北京バイオリン」もここで見ました。
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<映画紹介>
かつては一流オーケストラの天才指揮者だった中年清掃員が、急きょ出演できなくなった楽団の代わりに、昔の楽団仲間を集めてコンサートに出演しようと奮闘する感動作。
寄せ集めオーケストラが巻き起こす奇跡を、『約束の旅路』のラデュ・ミヘイレアニュ監督が笑いと涙とともに描き出す。
『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロラン、『トランスポーター』シリーズのフランソワ・ベルレアンらが出演。
逆境にめげず、コンサート出場を目指す元楽団員たちの姿に勇気づけられる。
<ストーリー>
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今はさえない劇場清掃員として働いていた。
ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。
それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。
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全部で2時間4分ある映画の中で、最後の約12分はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲が流れます。
この曲が、全篇を貫くストーリーの核心となっているのですが、詳しくは見てのお楽しみということで…。
音楽的にはあり得ない部分も多く、荒唐無稽ではあるのですが、最後はちょっと感動的です。
映画館のロビーに貼ってあった批評に「おとぎばなし」という言葉がありましたが、なかなか的を得ているかもしれません。
オーケストラの映画といえば、「のだめカンタービレ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、音楽・演奏の場面は、「のだめ」の方がよくできていると思いました。
指揮者役の指揮ぶりは、この映画の主役(アレクセイ・グシュコフ)よりも玉木宏の方がましだと思いました。
バイオリニスト役は水川あさみの方が、メラニー・ロランより少しだけいいような気がしましたし…。
オケの演奏場面は、カットの切り替わりが速すぎて、各楽器の様子がよく分かりませんでした。
コントラバスは、遠景では6人いるように見えたのに、途中で見ると4人みたいでした。
弓の持ち方(ジャーマン弓かフレンチ弓か)もよく分かりませんでした。(たぶんフレンチ)
あと、後半のクライマックス前に、マーラーの交響曲第1番の第3楽章をしみじみ聴く場面があるのですが、なぜか冒頭のコントラバスのソロの部分はカットされ、その後のファゴットのあたりから使われています。
(コントラバス弾きとしては大いに不満です。)
このマーラー使い方は、映画の「通奏低音」となっているユダヤ人への差別・弾圧を象徴的に表しているのかもしれません。
<追記>
邦題は「オーケストラ」ですが、原題(フランス語)は"LE CONCERT"(ル・コンセール)、つまり「コンサート(演奏会)」です。
私が見たのは日曜日の午後7時からの回でしたが、ル・シネマは満席。
日曜日の最終回は1,000円という安い料金なのですが、それ以前の普通の料金の回も満席だったようです。
上映は6月25日までだそうです。
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最近クラッシックを題材にした映画やアニメが多いですよね。ダンナが「森のピアノ」にはまっていて、現在家中ショパンに満ち溢れています。
by 青沢東(QMY) (2010-05-28 00:02)
いいですね、ショパン満ち溢れる家。
ピアノ曲はダイナミックレンジ(音の強弱)の幅が小さいので、かけっぱなしでも邪魔にならないような気がします。
by Lionbass (2010-05-28 18:07)