「連濁」と韓国語(2) [日本語・外国語]
ずいぶん間が空いてしまいましたが、「『連濁』と韓国語」↓から続きます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-11-15
日本語には、濁音と清音という区別があり、これは通常「有声音」「無声音」に”対応”しています。
一方、韓国語には「平音」(無気音)と「激音」(有気音)という区別(他に濃音)という区別があります。
この韓国語の子音のうち、「平音」が「語頭では無声音、語中では有声音」のように聞こえます。
この「語頭では無声音、語中では有声音」という現象は、日本語の「連濁」と非常に似ています。
ちなみに、中国語にも「有気音」と「無気音」の区別があります。
この中国語と韓国語、そして日本語の音韻の関係は、調べてみると複雑な関係があるのではないかと思っています。
ところで、国語学者であるSKinsuiさん(大学オケの先輩)のブログ↓のコメント欄に書いたのですが、韓国語の「平音は語頭では濁らず、語中では濁っているように聞こえる」という現象と、日本語の連濁には関連があるのではないかと思っています。
http://skinsui.cocolog-nifty.com/skinsuis_blog/
そこで、「元々の日本語には『連濁』という現象はなかったが、朝鮮半島の言葉の影響でそうした現象が日本語に定着した」という仮説を立ててみました。
ただ、問題なのは、日本語では「連濁」を起こすのは主に「やまと言葉」(?)=つまり「漢語」ではないことがほとんどなのに対し、韓国語では漢語でも「語頭では無声音、語中では有声音」という現象があることです。
私は学者ではないので、これ以上の検証はできそうにないのですが、時間ができたらゆっくり考えてみたいと思っています。
これも考えがまとまらないのですが、日本語と韓国語の間には、こうした発音だけとっても、いろんな「共通点」や「影響を受けた・与えた」歴史があるのではないかと思います。
おいおい考えたいと思います。
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