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楼外楼のちょっと不思議なパンフレット [日本語・外国語]

「夏休み中国旅行記番外編(2)」です。

本編で紹介したように旅行2日目に行った杭州の西湖のほとりにある老舗レストラン「楼外楼」

お店のパンフレットがこちら。
IMG楼外楼01.jpg
IMG楼外楼02.jpg

↑上記のお店紹介の日本語部分を拡大するとこんな↓感じ。
img楼外楼.jpg
ちょっと文体が変ですが、そんなに間違っているというわけではありません。

でも、料理紹介になるとだんだん怪しくなってきます。

まずは、「西湖醋魚」「東坡肉」「龍井蝦仁」「番蝦鍋巴」の4種類。
IMG楼外楼03.jpg
「西湖醋魚」・・・別名”弟と兄嫁が伝える珍味”。言い伝えによると、兄嫁が義理の弟の送別の宴で、特に甘酢を用いて、魚を料理した。これは義理の弟に”幸せな時でも庶民の生活の大変さを忘れてはいけない”という寓意を込めたといわれる。
「東坡燜肉」・・・宋元佑年間、蘇東坡は杭州へ任官して、西湖の湖底をさらう工事に尽力し、蘇堤の竣工に至った。工事に参加した人夫を慰労するため、東坡は調理人にこの料理を作ることを命じた。醸造酒と豚肉をとろ火で煮込み、少量の水を足してさらに加熱する。絶妙な火加減でその旨味が出る。
「龍井蝦仁」・・・清明節前の龍井茶は”色は緑、香はよく、味は甘く、形は美しい”という四つの特徴で有名。この旬の茶葉と、肥えたむきエビをいっしょに煮る。色は美しく、味もおいしい。西湖のすがすがしさと、秀麗さを体現できる。
「番蝦鍋巴」・・・杭州の名物料理。別名”青天の霹靂”。音、色、趣のある特別メニュー。

次に「宋嫂魚羹」「蜜汁火方」「叫化童鶏」「蝦爆鱔背」の4つの料理。
IMG楼外楼04.jpg
「宋嫂魚羹」(魚入りの具たくさんあんスープ)・・・伝説によれば、南宋時代の淳煕6年、皇帝の趙構は西湖を遊覧しているとき、”宋嫂(宋の兄嫁)”という人の作った魚の羹(吸い物)を飲んだところ、大いに満足した。そこで、退勤と見せに掲げる旗を褒美として下賜された。ここから「宋嫂?羹」は首都京城(現在の杭州)で名をはせるに至った。
「蜜汁火方」・・・言い伝えによると、抗金の英雄、宗澤は故郷の浙江省義烏から、上京するとき、故郷のベーコンを貢ぎ物として皇帝に送った。宋の高宗皇帝は、このベーコンの肉が鮮やかで、火に似ていることから、「金華ハム」と名づけた。これはハム料理の真髄の名に恥じない美味で栄養に富むごちそうである。
「叫化童鶏」・・・伝説によれば、一人の乞食が飢えと寒さに迫られて、一羽のメスの鶏を盗んだ。泥で包んで、薪で蒸し焼きにしたところ、味は申し分なく、濃厚な香りがした。その後、製法が楼外楼にも伝えられ、さまざまな改良が加えられた結果、風味はいっそうよくなり、今日に至る。
「蝦爆鱔背」(海老と田うなぎ炒め)・・・鰻は色合いが明るくて黄色い。外がもろくて中が柔らかい。ニンニクの香あふれ、酸っぱく、甘くて口に合っている。材料は南を使って、料理方法は北の方法で作った杭州の伝統的な名物料理。


だんだん面倒になってきたので、以下抜粋。
IMG楼外楼05.jpg
脯雪黄魚・・・この料理は魚の腹が真っ白で、素地が柔らかく味がよい。イシモチが、まるで雪の中に倒れているようだ。
一品豆腐(野菜が付いている蒸気を発した豆腐)・・・この料理は素材にこだわっている、作り方も精細で、おいしく、雅な一品として知られる。
果子粥(フルーツのポリッジ)・・・味良く、甘い。口当たりもよく、柔らかい、宮廷菓子の一つである。


IMG楼外楼06.jpg
楼外楼醤鴨・・・楼外楼食品有限会社を代表する名品。醤油で煮込んだアヒルは肉の色がえび茶色で、香りがあって潤っている。塩辛さの中にも新鮮さがあり、あと味も申し分ない。これぞ杭州の伝統的風味。
「餐庁」”湖光連天運、山色上楼多”・・・楼外楼の窓から眺めると、湖中の三つの島、蘇堤の六つの橋、そして柳煙まで、その全てを目に入れることができる。「佳肴与未景共餐」の言葉が表すように、美味しい料理と美しい風景を両方同時に味わえるのは嬉しい。さらに、楼外楼では、著名な画家の作品の展示にも力を入れ、絵の鑑賞が料理の味を添える。

IMG楼外楼07.jpg


まあ、どうみても日本人が翻訳に関わっているとは思えませんが、それにしてはまあまあ健闘していると言っていいのではないかと思います。
少なくとも、中国語の説明文を忠実に訳しているのは確かなようです。

日本人の観光客も多いと思うので、いつの日か、よりまともな日本語になることを望みます。




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学んだ外国語:英語(2) [日本語・外国語]

梅棹忠夫氏の「実戦・世界言語紀行」を読んで、以前書いた話の続きがまだまだたくさん残っていることを思い出しました。

ということで、「学んだ外国語:英語(1)」(2年前のエントリーですが…)から続きます。

(前回の話を要約すると)子供のころ「洋楽」がきっかけで英語に興味をもち、「受験英語」はある程度マスターしていたものの、大学時代はあまり実践の機会がなく、「帰国子女」や留学経験のある同級生をうらやましく思っていました。(『要約』終わり)

就職して海外のニュースを扱う部署に配属になったものの、もっぱら英語の記事を日本語に翻訳するだけで、しゃべる機会はほとんどありませんでした。
(ちなみに入社試験の英語の成績はよかったという話です。)

その後、神戸に転勤になったのですが、英語を話す機会が、東京にいた時よりも増えました。

現在はほとんど大阪に移転したようですが、当時は各国の領事館が神戸にありました。
アメリカやドイツ、フランスなどの領事館からは、記者会見やパーティーの案内が報道機関宛に送られてきていたので、ときどき出席していました。
アメリカ政府の海外広報機関であるアメリカンセンターは大阪にありましたが、こちらのイベントにもときどき顔を出していました。

こうした「実践」の機会は結構貴重だったように思います。

さらに、そのころテレビの音声多重放送が始まり、映画やドラマなど、英語の音声を聞くことができるようになりました。

ジェフリー・アーチャーの小説をドラマ化した「ケインとアベル」を見たことを覚えています。

神戸のあとは、東京勤務を経てエジプト・カイロに転勤になったのですが、日常会話は基本的に英語でした。
エジプトの上流階級は、きわめて流暢な英語を話す人が多いのですが、私の周りにはそれほどでもないエジプト人しかいなかったので、話す方はあまり上達しませんでした。

ただ、インターネットもなく、CNNテレビもまだ自宅では見られなかったので、オフィスでは一日中BBC(ワールドサービス)のラジオをほとんどつけっぱなしにしていました。
最新のニュースを得るためには、ロイター通信の記事を見るか、このBBCラジオを聞くのが一番だったからです。

この「一日中BBCを聞く」というのは、英語のヒアリングのためには、大変役に立ったのではないかと思います。

これ以降は、日本と中国でしか仕事していないので、英語を勉強・実践する機会はないのですが、昔と違って、英語に触れる機会はいくらでもありますので、できるだけブラッシュアップしていきたいと思っています。


<おまけ>
ところで、先日行ったグローバル・フィルハーモニックの演奏会
「オール・ハンガリー・プログラム」だったわけですが、曲目紹介のところにある作曲家の名前を見て、あることに気がつきました。

imgハンガリー語.jpg

例えば、リストの名前は「フランツ・リスト」(Franz Liszt)として知られていますが、横に"Liszt Ferenc" と書いてあります。
つまり「姓と名が逆」になっているわけです。

ハンガリー語はアジア系の言葉で、姓(苗字)を先に言う、という話だったのを思い出しました。
ハンガリー人は「フン族」の流れを汲んでいるという話だったような気もしますが、うろ覚えです…。
(それともフィンランド人でしたっけ…?)


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学んだ外国語:韓国語(2) [日本語・外国語]

何となく「語学オタク」なもので、これまでいろんな外国語をかじってきました。
何とか実用の域に達しているのは、英語と中国語だけで、ほかは「挨拶ができる」とか「文字が読める」程度なんですが…。

というような話をこれまで、何度かアップしてます。

「学んだ外国語:韓国語(1) 」
「学んだ外国語:中国語(1) 」
「学んだ外国語:アラビア語(1) 」
「学んだ外国語:フランス語」
「学んだ外国語:ロシア語」
「学んだ外国語:英語(1)」


で、ほぼ4年前に書いた韓国語の話の続きです。
ちなみに、「韓国語(1)」のあらすじは、「神戸で記者をやっていたころ、仕事の合間に『民団』(在日本大韓民国民団)の運営する韓国語教室に通った」というお話でした。

その教室の話の続きですが、先生は大阪・生野区在住の一世の男性(おじいさん)でした。
「一世」というのは、自分自身が朝鮮半島から日本に渡ってきた世代ということ。
ちなみに、「強制連行」ではない例がほとんど(のはず)です。

大阪の生野区は、焼肉で有名な鶴橋のあるところで、在日の人が多く住むことで知られています。

先生は一世なので、日本語にはきつい韓国なまりがありました。
例えば、語頭に濁る音があっても発音できないのです。
由」ユウ」になったり、「字を書く」をかく」と聞こえます。

また「ザ」「ゼ」の発音が苦手で、「ジャ」「ジェ」に聞こえます。
「ありがとうございます」が「ありがとうゴジャイマス」のように聞こえるわけです。

この教室は結局、4ヵ月ほどで辞めてしまいました。
(夏休みを境に行かなくなってしまいました。)
でも、ハングルが読めるようになり、簡単なあいさつ程度は話せるようになりました。

それから約8年後、初めて韓国に行きました。
金浦空港に降り立った時、「神戸の元町の高架下と同じニオイがする」と思ったことを今でも思い出します。
キムチとニンニクが入り混じったような匂いとでもいえばいいでしょうか…。

この初めての韓国行きでは、ハングルを読めるのが役に立ちましたし、簡単なあいさつもなんとか韓国語でできました。

韓国に限らず、現地の言葉を話すと、ほとんどの場合、初対面の印象がよくなります。
結局約2ヵ月滞在したので、タクシーに行き先を行ったり、食事のときに注文したりして韓国語を使ってました。
また、この出張の際、仕事でオフィスに来てくれていた通訳の人にセリフを訳してもらいながら見たのが、初めての「韓流」(韓国ドラマ)体験でした。

それ以降、何度か出張で行ってますし、スキーしに行ったり、単に遊びに行ったりと、2〜3年に1度は韓国に足を運んでます。

最近は、韓国ドラマを年に何本か見ているので、少しは発音がよくなっているのではないかと思います。
(韓国の人と電話で話すと、発音はほめられます。そんなにしゃべれるわけではないのですが…。)

たまに、テレビでNHKの語学講座を見たり、韓国語学習の教材を買ったりしているので、また勉強したいと思っています。


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またも"IXAT"を見た [日本語・外国語]

去年、「"IXAT"多数目撃」というお話を書きました。
3年前には「"IXAT"!? ~日本語を右から書くことについて~」という話も書いてます。

先日、さらに衝撃的な"IXAT"を目撃しました。

IMG_7011個人タクシー.JPG

文字部分を拡大するとこうなります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
IMG_7010個人タクシー.JPG
(赤い部分は”ぼかし”です)

ご覧のように、よく見られる「前方から後方へ」というものではなく、「後ろから前へ」になっています。
なぜ、英語・ローマ字を右から書くのか…。
まったくナンセンスだと思います。

それに、下の数字はどちらから読むのでしょうか?
まさか数字を右から読むということはないはず…。

よっぽど近寄って行って、運転手の人に「忠告」して差し上げようかと思いました。


その同じ日、仕事でタクシーを拾おうとしたら、1台止まったものの、なんだかドアを開けるのを躊躇している様子。
ともかく乗り込んで「○×まで」と言うと、「新人なんです」とのお言葉。

運転手はどうみても60歳代半ばくらい。
ひょっとしたら70歳近いかも…。

カーナビもついてましたが、口で説明した方が早そうだったので「道は言いますから」と言って、スタートしてもらいます。

車内には強烈な加齢臭がただよっています。

しばらく走ってみると、運転がかなり下手なことが分かってきました。

とにかく、やたらエンジンをふかすのです。
最初は、何かに怒っているのかと思うくらい…。

タコメーターを見ると、3,000回転くらいまでアクセルを踏んでは、しばらく惰性で走り、またエンジンをふかすという繰り返し。
途中、上り坂では、4,000回転くらいまでアクセルを踏み込むときもありました。

あれではきっと、燃費も悪いだろうな、と思います。

乗っていて何となく気の毒に思いました。
(運転を代わってあげたいくらい…。)

もう少し若い人なら「リストラでもされたのかな…?」と同情するところですが、60代半ばだとすると、どういう事情でタクシーの仕事を始めたのでしょうか?
いろいろ考えてしまいました。

そういえば、昔、数日に1回、早朝4:30出勤だったことがありました。
そのころは、家までタクシーが迎えにきてくれていたのですが、ときどき同じように運転の下手なドライバーがいました。

首都高速を走るのに、アクセルを踏んだり緩めたり繰り返すので、気分が悪くなりそうで、タクシー会社に苦情を言いました。

昔ブログに書いたのを思い出しました。
http://lionbass.blog.so-net.ne.jp/2006-10-22
タグ:TAXi 右横書き
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東京タワー新イルミネーションと「いただけない」話 [日本語・外国語]

50周年ということで東京タワーの照明(イルミネーション)が新しくなったというので、撮影してみました。

IMG_6801東京タワー.JPGIMG_6805東京タワー.JPGIMG_6806東京タワー.JPG

新たな照明(右の2つの写真)は「ダイヤモンドヴェール」名付けられていて、276基のライトが使われているそうです。
詳しくは↓
http://www.tokyotower.co.jp/cgi-bin/reg/01_new/reg.cgi?mode=1&no=1216

さすがに、手持ちでは手ぶれがひどくてこの程度しか撮れませんでした。
三脚とレリーズが必要なようです。

ところで、話はまったく変わりますが、2年以上前、「『大地をいただけ!』???」という話を書きました。

この「大地をいただけ」は某食品メーカーのCMに出てきたフレーズだったのですが、「いただけ」というのは「食べる」の謙譲語であり、自分の動作に使うのが原則なので、「命令形」は変ではないか、というお話でした。


あれから2年半近くたつのですが、最近、いつも利用している京王電鉄の広報誌「あいぼりー」の表紙に、「おいしいうどんをいただける店」というタイトルが…。

IMGあいぼりー.jpg

「いただける」を言い換えるとしたら「食べられる」なのでしょう。
「おいしいうどんを食べられる店」でまったく問題ないと思うのですが、やはり直接的な感じがするのでしょうか?

「味わえる」などとするのも手かもしれません。
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「梅浜」と「永浜」 [日本語・外国語]

「うめはま」と「ながはま」ではなく「メイヒン」と「エイヒン」です。

何の話かというと、和歌山県にある「アドベンチャーワールド」双子のパンダの名前です。

でも、なんだか変だと思いませんか?

「梅」は日本語では「うめ」(訓読み)か「バイ」(音読み)と読みます。
「メイ」は中国語(北京語)読み(ピンインで"mei")です。

一方、「永」を「エイ」と読むのは日本語(音読み)です。
北京語では"yong"(ヨン)です。

ついでに、「浜」は音読みで「ひん」、訓読みでは「はま」で、北京語では"bin"(滨)=「ピン/ビン」です。

つまり、片方の梅浜(メイヒン)は(中国語読みと日本語読みの)”ちゃんぽん”、もう一方の「永浜」(エイヒン)は日本語読みということになるわけです。


ちなみに、アドベンチャーワールドのウェブサイトによると、でこれまでに飼育されていたパンダは以下の通り。
http://aws-s.com/panda/pandafamily.htm
永明(エイメイ)=父
梅梅(メイメイ)=母
良浜(ラウヒン)
雄浜(ユウヒン)=現在は中国
隆浜・秋浜(リュウヒン・シュウヒン)=同上
幸浜(コウヒン)
愛浜・明浜(アイヒン・メイヒン)


ここで生まれた子供のパンダは、みんな「浜」という字がつけられているわけですね。

この中で「梅浜」以外に気になるのは「良浜」=「ラウヒン」でしょう。
「良」を「ラウ」と読むのは「ロウ」という特殊な読みの歴史的仮名遣いのようです。


そういえば、先日読んだ「日本語の歴史1」によると、「うめ」(梅)と「うま」(馬)は、純粋な日本語のように思えるが、実は中国語の発音が持ち込まれた可能性があるそうです。

つまり、「馬」は(北京語では)"ma"(マ)、「梅」は"mei"(メイ)ですので、「ま」「め」という発音に「う」をつけたのではないかと考えられるということ。
「魏志倭人伝」のころか、もっと昔かは分かりませんが、中国から「馬」(という動物)や「梅」(という植物)が伝わった際に、名前も持ち込まれた、という話です。

ついでのついでですが、「菊」を「きく」と読むのは、古来からの日本語のような気がしますが、中国語から来た音読みだということです。
北京語では「菊」は"ju"ですが、これは「曲」や「局」と同じです。
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"IXAT"多数目撃 [日本語・外国語]

もう2年半も前になりますが、「"IXAT"!? ~日本語を右から書くことについて~」という話を書きました。

ヨーロッパ(西欧)言語で使われるローマンアルファベットは、左から右にしか書かないはずですが、日本語の右横書きに引っ張られて、"TAXI"を"IXAT"と書いてしまっている、という話です。

いわゆる法人タクシーではあまり見かけないのですが、個人タクシーでしばしば目にします。

先日、家からスポーツクラブに行くのに、三鷹市内を自転車で走っていて、そのような個人タクシーをたくさん見かけたので、カメラに収めてきました。

まずは、一軒家の車庫に止まっていた車。
IMG_5245個人タクシー.JPG
IMG_5244個人タクシー.JPG

そして、三鷹市のある場所に、個人タクシーがたくさん止めてある駐車場があります。
IMG_5246個人タクシー.JPG

三鷹市は、タクシーの営業上は、武蔵野市とともに、東京23区と同じ区域になってます。
三鷹に個人タクシーが多いのは、ここに本拠を置いていれば、23区内でお客を乗せることができるからだろうと思います。

ということで、ここにも"IXAT"がたくさん…。
IMG_5248個人タクシー.JPG

"IXAT"だけでなく、名前も逆になっています。
IMG_5247個人タクシー.JPG

下にある番号(数字)はどちらから読むのでしょうか?
確かめるのを忘れてましたが、数字の場合は正しく伝わらないと商売に差し支えるでしょうから、さすがに左から書いてあるのだろうと思うのですが…。
IMG_5250個人タクシー.JPGIMG_5249個人タクシー.JPG

(名誉のために?)「正しいローマ字表記」の個人タクシーも紹介しておきます。
IMG_5251個人タクシー.JPG


余談ですが、アラビア語は右から左に書きますが、ローマンアルファベットや数字だけは、左から右に書きます。
アラビア語では、我々が使う算用数字とは違う数字もあるのですが、その(本当の)「アラビア数字」でも同様に左から書きます。

興味のある方は、下記の「アラビア語版CNN」やアラビア語版のウィキペディアなどご覧ください。
アラビア語の文字の間に、数字が書かれているのが分かると思いますが、年月日の西暦の部分など、「左から右」であることがお分かりいただけると思います。
【アラビア語版CNN】
http://arabic.cnn.com/
【ウィキペディア】
http://ar.wikipedia.org/wiki/%D8%A7%D9%84%D8%B5%D9%81%D8%AD%D8%A9_%D8%A7%D9%84%D8%B1%D8%A6%D9%8A%D8%B3%D9%8A%D8%A9
http://ar.wikipedia.org/wiki/%D9%88%D9%8A%D9%83%D9%8A%D8%A8%D9%8A%D8%AF%D9%8A%D8%A7
【アラビア数字について(アラビア文字の旅)】
http://www.gicas.jp/a-moji/suuzi.html
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学んだ外国語:英語(1) [日本語・外国語]

きのう「言語世界地図」の中に書きましたが、語学オタクなもので、これまでいろんな語学に手を出しては挫折してきました。

当ブログでは、これまでに以下のような話を書いています。
「韓国語(1) 」
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-06
「中国語(1) 」
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-26
「アラビア語(1) 」
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-27
「フランス語」
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-07-02
「ロシア語」
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-11-10


久しぶりのきょうは、「英語その(1)」です。

小学校高学年のころ”トランジスタラジオ”を買ってもらい、「洋楽」を聴いてました。
(「トランジスタラジオ」なんて死語ですね…。)

よく耳にしたのは、ビートルズサイモン&ガーファンクル、クリフ・リチャードなどなど。


ビートルズの"Let It Be"初めて聞いたときは、「レリピー」とか「メリピー」と歌っているようにしか聞こえなかったのを、今でも思い出します。

当然、歌詞を理解したくなり、英語を勉強したいと思いましたが、当時は小学生が英語を学べる場所もなく、テレビの2ヵ国語放送などもありません。

中学校以降も、ブラスバンドにのめりこんでいたので、ラジオを聴くほかは学校の授業程度で、特別の勉強はしませんでした。

でも、学校で習った文法やいろんな発音の法則などは今でも役に立っていると思いますし、授業としての英語の成績は悪くありませんでした。


そういえば、高校1年のとき、英語の先生がホ○として有名な教師でした。
私はなぜか気に入られてました。

その先生が教えてくれたことで、今でも役立っている英語の知識がたくさんあります。

例えば、「"as"は『〜ときに』『〜つれ』『〜なので』『〜ように』と覚えろ」と言われて、今でも必ず思い出しています。


大学に入ると、同級生に留学経験者や「帰国子女」がたくさんいて、英語に関してはかなり劣等感を抱いてました。

アメリカ人の教師による会話の授業などもありましたが、積極的にしゃべった記憶はありません。

それでも、大学時代、初めての海外旅行でシンガポールに行ったときは、英語はまあまあ通じたので、少しだけ自信が持てるようになり、大学のオーケストラに、有名なコントラバス奏者のゲーリー・カー氏がレッスンにやってきたときは、”通訳”(というほどではありませんが…)を務めました。


英語には自信のないまま、就職試験を受け、前の会社に入ったわけですが、受験英語の成果か、英語の成績はよかったらしく、海外のニュースを扱う外信部に配属になりました。


外信部で仕事するようになってからも、ずっと「英語を勉強しなければ」という思いを抱いていました。

周りには特派員経験者がたくさんいましたし、同期入社の同僚の中には、会社で単語帳を取り出して勉強しているやつもいました。

でも、東京の外信部で仕事をしている間、英語をしゃべる機会はほとんどありませんでした。
今のように海外のニュース番組が生で見られたり、NHKが海外のテレビ局のニュースを流したりしていませんでしたし…。
もちろんCNNもありませんでした。

ということで、外信部の最初の3年間は、もっぱら英語のニュースの文章の読解をたくさんやることによって、少しだけ進歩したように思います。

(つづく)
タグ:英語
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学んだ外国語:アラビア語(2) [日本語・外国語]

「学んだ外国語:ロシア語」および「学んだ外国語:アラビア語(1)」から続きます。
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-11-10
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-27

東京で5ヵ月ほど個人教授を受けてからエジプトに赴任しました。

まず驚かされたのは、「標準語」(フスハ)と「エジプト”方言”」の違いでした。

具体例を紹介してもあまり意味がないと思うのですが、1つだけ挙げると、「はい」(yes)は、フスハでは「ナアム」なのに対し、エジプト方言では「アイワ」となります。

さらに、文字の発音も違います。

フスハでは”j”(ジャ、ジュ、ジェ)の音になる文字が、エジプトでは"g"(ガ、グ、ゲ)のように発音されますし、ほかにもいくつか発音が異なる文字があります。

さらに前回も書きましたが、辞書を引くのが難しく、その辞書もあまり当てにならないので、新聞などを読む能力は進歩しませんでした。

日本にいると、その”存在感”が分かりにくいのですが、エジプトはアラブの中の「大国」です。
特に、文化面ではおよそ20カ国あるアラブ国家の中で、抜きん出ていると言っても過言ではないでしょう。

アラブ域内の映画はほとんどエジプトで作られているそうですし、湾岸産油国を含めた各国で働いている教師や技術者の多くはエジプト出身だそうです。
(ほかに多いのはパレスチナ人など。)

従って、エジプト発の映画やテレビ番組は「進んでいる」イメージがあるとのこと。

アラブにはエジプトのほか、シリア、イラク、サウジアラビアなど、「大国」がありますが、これらの国の言葉は「古臭く聞こえる」という話もあります。

私にはもちろん分かりませんが、エジプト人が湾岸諸国のテレビ番組を見ると、「時代劇」つまり古い言葉でしゃべっているような印象を持つとの話を聞いたことがあります。

ということで、中国にいたときや日本国内でアラブの人に会い、あいさつをアラビア語ですると、すぐに「エジプトにいましたね」と言われます。

日本でも、外国人の日本語を聞くと、「この人は関西に住んでたな」とか、「東北で勉強したな」とか、「この男は女性(奥さん?)から習ったな」などと分かることがありますが…。

ともあれ、エジプトから帰国した15年以上経ちますので、話すほうはすっかり忘れましたが、字は何とか読めますので、ときどき仕事にも役に立ちます。

海外からの映像を見ると、字幕が(部分的ですが)読めるので、例えば地名や人名などの固有名詞が分かると、映像の間違いなどを防ぐことができますし、通訳を呼ぶ手間が省けます。

帰国以来、1度も行っていませんが、是非またエジプトに行ってみたいと思っています。


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学んだ外国語:ロシア語 [日本語・外国語]

これまで、勉強した外国語について、何度か書いてきました。

学んだ外国語:フランス語
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2007-07-02
学んだ外国語:アラビア語(1)
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-27
学んだ外国語:中国語(1)
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-26
学んだ外国語:韓国語(1)
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-05-06

またまた間が空いてしまいましたが、「学んだ外国語」シリーズ、5回目の今回はロシア語についてです。

上記、「中国語(1)」にもちょっと書きましたが、大学4年の時、ロシア語の授業に出ました。

4月の新学期に、ロシア語と中国語の両方に出始めたのですが、最初はロシア語の方により興味がありました。

最初の2週間くらいで、А(アー)、Б(ベー)、В(ヴェー)、Г(ゲー)…とアルファベットは一応全部言えるようになりました。

しかし、前述のように、その後中国語の授業にまじめに出席せざるを得なくなり、ロシア語は1ヵ月ほどで(大型連休明けくらいに)挫折しました。

アルファベットを順番で言うことはもはやできませんが、読み方はだいたい頭に入っています。

ロシアには1度だけ行ったことがあって、モスクワに5日間滞在しました。

しゃべる方はあいさつもできない程度ですが、看板の文字等は何とか読めたので、1人で地下鉄に乗ることができました。

また、それ以前にブルガリアに出張したのですが、ここでも知識が役に立ちましたし、旧ユーゴスラビア紛争の際にも有用でした。

現地から入ってくる地元テレビ局の映像にキリル文字で字幕が入っているのですが、地名を読むことができたので、通訳の人に読んでもらうのを待つ必要がありませんでした。

何度か書いたと思いますが、知らない土地に行った際、たとえ言葉がしゃべれなくても、文字が読めるというのは大きなアドバンテージです。

看板や標識が読めると、何のお店かが分かり、自分のいる場所が把握できるので、町を歩く時に大変役に立ちます。

また、新聞やテレビで固有名詞が読めると、詳しい中身が分からなくても、何のニュース(誰についてのニュース)なのかが分かる、というのは結構重要だったりするのではないかと思っています。


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